あまりにも経済原理に惑わされる研究者が多過ぎないか?
大手製薬会社が高血圧治療薬の効果を5大学に臨床検査を依頼。その製薬会社の社員が統計解析に関与した疑いがあると・・・千葉大で調査委員会が設けられ「データ改ざんの可能性否定できない」との結論に至ったとの報告がなされた。
また、東京慈恵医大・滋賀医大・名古屋大・京都府立医大の4大学でも「不審な点」が判明、論文撤回か撤回の勧告がなされた。薬が患者にとっての命綱であることは言を俟たない。その薬の効能効果の信憑性がないとしたら、それこそ患者は立つ瀬はなかろう。
この問題の本質は明白である。この製薬会社は各大学研究室に総額11億3千万円の奨学寄付金を出していた。研究結果を医師向けのパンフレットや広告にして活用する。研究費が欲しい大学。医師に影響力がある大学を営業に利用したい製薬会社。思惑はピッタリである。
全ての研究機関がそうだとはいわないが、魚心あれば水心あり・・・で改ざんもまかり通るでは・・・。これが医学研究者の実態だとすれば医学部とは、大学とはなんなんだとその姿が問われても仕方があるまい。厚労省が製薬会社を告発。地検の捜査は大学にもメスが入るだろう。
改ざんといえば、STAP論改ざん問題。調査委員会の委員長が自分の論文を改ざんしてたと言うんだから。笑い話にもならない。率直な感想だが。研究成果を焦って、あるいは研究費欲しさに、平気で改ざんをするような研究者が横行するのは一体なぜなのか。
簡単である。大学の劣化である。大学の劣化とは、人間の劣化である。経済のない道徳は戯言である。道徳のない経済は犯罪である。二宮尊徳の言葉だが。道徳のない研究は茶番であると思うのだが。あまりにも経済原理に惑わされ、志のない大学人・研究者が多過ぎると思う・・Goto
コメント
コメントありがとうございます。
有名ブランドメーカーの書き込みが、日々百通以上舞い込むのです。それを消去する時間が勿体無いのと、頭にきていますので、闇雲に消去してますと、注意しないと本来頂いたコメントまで・・・。
商売は飽(商い)きないです。
踏ん張って下さい。
Goto
「力耕不吾欺」
「力耕 吾を欺かず」
力を込めて一生懸命自分を耕せば、結果は自分を欺くことはない。悩みながらも、目の前の土を耕し一歩でも前進していこう。そう思って頑張ってます。
ここ数年のグローバル化の世界は、
日本人の心を農耕民族から、結果がすべての狩猟民族に変えてしまったのかと思えてなりません。目先の結果を求める。或いは実体のないものまでが大きな結果になるという市場経済。
消費増税前後の影響は、地方の飲食店には厳しく、突風に吹き飛ばされそうです。結果がすぐにでも欲しく、つい悩み、毎日の耕すことを忘れてしまいがちです。小手先でごまかそうと思いがちです。しかし、今の世の中では、不器用な生き方かもしれませんが、この言葉を信じて頑張りたいです。