老婆心

国際収支の黒字は・・・後何年続くのだろうか?
日本の製造業、失業率がほぼ完全雇用の水準に下がったが、若年層を中心とした雇用を確保できず、生産設備が100%稼働していない現状が続いている。その結果、生産拠点の国内回帰の動きが加速しない。円安が進み、足元では原油価格が大幅に下がっているが・・・
貿易収支は10兆円を超える赤字が続く。財務省が14年国際収支速報を発表。海外からの配当収入などで経常収支はなんとか2,6兆円を確保したが、1985年以降で最小の額となった。貿易収支は10年前10,4兆円の黒字だったが、一本調子で悪化・・・・現在に至っている。
このまま生産せずに消費だけする高齢者が増え続ければ(私はまだ現役で頑張っているが)輸入頼みが定着、貿易収支の改善は見込めない。貿易の代わりに、なんとか経常収支を黒字に支えているのは、18兆円まで増えた海外からの投資配当・利子収支。(海外の子会社などからの配当金、4,2兆円も含まれる)
この分を貿易収支と考えれば、経常収支に改善の兆しがある。貿易収支の赤字にこだわる必要はないのかもしれないが。やはり、稼ぎ頭が、利子や配当では、国に未来があるとはとても思えない。国内生産が増え、貿易収支が黒字になってこそ、健全な国の有り様だと思うのだが、田舎のおっさんの古臭い考え方かも知れないが。(日経2/10・朝刊参考)
で、おっさんの乱暴な考え方だが。貿易収支の黒字化には、若年労働力が不可欠。だとすれば、高校を卒業したら社会人になることを奨励してはどうか。そんな風潮を作ってはどうか。バイトばかりで学業に熱心でないとは言わないが・・昨今の文科系大学にそれほどの価値があるとは思えない。
ここは思い切って、大学に進学する風潮を改めてはどうか。22歳を過ぎるまで、若者を職に就けないことが果たして正しいのか?人間として、成長するとは思えない。やはり、人間形成は労働によってこそ形成されるのが本来の姿ではないのか。
日銀がさらに金融緩和し、円安が進めば、経常収支が赤字になる年も、遠くないであろう。その時に、慌てて、若者に労働を・・・などと叫んでも遅すぎるのでは。田舎のおっさんの老婆心ではあるが・・・Goto

コメント

  1. Goto より:

    高校生がインターシップで、来てくれます。
    知的好奇心が強いのでしょうか。やる気マンマンで、少し鍛えれば、立派なアドマンになります。大学に行かねばならない風潮を何とかしたいですね。Goto

  2. レモンハート より:

    こんばんは。仰る通りですね。専門職に就くなら別ですが。社会人になるのが4年はやければ、晩婚化も防げ少子化対策にもなりそうですね。高卒初任給を大卒初任給なみにあげてあげれば、そんな風潮になるかもしれませんね。