週刊誌の取材方法には違法性も道義的責任もないのだろうか?
違法性がなければそれで良しとするのか。
それとも道義的な責任をどこまで追求するのか。難しいところだ。
この2点をどう判断したら良いのか。悩ましい。
一つはご存知、森友学園、いや間違い。全く同じ問題なのでこんがらがる。
加計学園の獣医学部、新設の件。やはり官僚の忖度なのか。
それとも、安倍首相の職務権限があったのか。その見返りは?
客観的に見れば、昭恵夫人のブログに掲載された、学園理事長と首相のスナップ写真。
この親密さから読み取れば、依頼を受け、何らかの、恣意的な圧力が・・・と、
民進党が入手、国会で取り上げられた内閣府と文科省のやり取り文章に、
疑惑を覚えざるを得ないが、しかし、現状で違法性が問われれば、難しい。
違法行為でない以上は、沙汰止みになるが、
最高権力者なのだから、「事実なら責任を取ります」などと軽い発言は・・
どうもムキになるところが・・・と勘ぐられる。
二つの学園問題ともに、官僚の忖度で片付けられては困るが、
民進党も、いや、メディアも「違法性を証明する証拠」がなければこれまでか。
もう一つ。新潮社と文藝春秋の「週刊誌」情報漏洩事件。
この地方では、電車の中吊り広告なんて、昔日の幻だが、さすがに東京。
中吊り広告の価値は高いようだ。週刊新潮の広告を文春の記者が盗み見した。
「文春は15年ごろから組織的に中吊り広告を不正に入手していたとは許せぬ」と新潮社。
取り次ぎ店大手のトーハンは「文春の記者に週刊新潮の広告を貸した」と告白。
文春編集長は「そうした事実はないが情報収集の過程で他メディアの動向を掴むこともある」と
開き直る。新潮社「潔く非を認めろ。アンフェアな編集姿勢を反省せよ」と憤る。
ちょっと待て。この問題に違法性があるのか。
昨今の週刊誌。話題が満載で、発行部数減少に歯止めがと言われているが・・
雑誌の業界、現実は厳しい。文春43万部、新潮26万部(ABC調べ・昨年7から12月平均)・・
そもそも論を言うつもりはないが、週刊誌の取材方法って、
対象者のプライバシーなんて無視。名誉毀損で訴えられることもしばしば。
世間的には、週刊誌は乱暴なメディアだと言われる所以。
その二大週刊誌が、自分のところの情報を盗まれ取材されたと怒り、
明々白々なのに、開き直りシラを切る。何とまあ・・・週刊誌的なことか。
そもそもは情報を漏洩した「トーハン」の問題ではないか。
新潮社も自ら情報管理ができていないことの証左ではないか。
「トーハン」に損害賠償請求をして終わりの話だ。
それを大騒ぎする意図はわからないが、この両社の泥仕合・・見苦しいが・・・
週刊誌の取材方法には道義的な責任も違法性もないってことの証明。
恐ろしいメディアだ。スクープ記事の信憑性も疑いたくなる。Goto
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