ビブリオバトル

読書会・輪読会が、この国の隅々で開かれるようになればと・・・
日本人の勤勉さの源って、何処にあるのでしょうか。
いや、最近は「働くことは悪である」を推奨するような
政府主導の「働き方改革」なるものが・・注目を浴びている。
「遊ぶから人間である」そんな哲学もありますが、
私は「働くから人間である」と信じています。
日本は超高齢化社会を迎えました。
働き方改革を提唱するなら、いの一番にやらなければならないことは、
定年制を廃止することです。しかし、一気に廃止となりますと、
制度上の問題がでてきますので、当面は70歳まで引き上げることです。
将来は働く意欲のある人は「生涯現役」で働けるようにすべきです。
そうすれば自ずと「働き方」を変えていかねばならなくなります。
労働時間もそうでしょう。賃金体系もそうでしょう。
それぞれが知恵を絞り、高齢者が働ける環境をつくるべく努力します。
それが「働き方改革」ではないでしょうか。
私の周りにはリタイアした老人が溢れています。
彼らは、仕事がしたいにも拘らず、強制的に仕事を奪われ、
「シゴトもどき」の仕事でお茶を濁して暮らし・・徐々に働く意欲を失っていきます。
実にもったいない話です。
働くということは、生きるということです。
「働かざる者食うべからず」と申します。
日本人は勤勉なのです。欧米人の「遊ぶこと、余暇を楽しむこと」が
人生であるという、哲学は持っていないのです。
なぜ、日本人は勤勉なのか。
私はその源は江戸時代の寺子屋にあると思っています。
17世紀の世界中を見渡して、国民の識字率が最も高いのが日本です。
武士は別として、町人や職人、農民の子弟までもが寺子屋に通ったからです。
勤勉の背景は日本人の高い識字率です。
本を読んで学ぶ習慣が「働くことは美徳」を教えたのです。
ですからです。日本人は勤勉なのです。
最近・・・若者の間で、本の紹介コミュニケーションゲーム・ビブリオバトルが流行っています。
5・6人が気に入った本を持ち寄り、5分間でプレゼンテーションして、
評論を交わし、チャンプ本を決める。そんなゲームです。全国大会もあります。
東海地方では10/9・名古屋市の椙山女学園大学で
「全国高校ビブリオバトル2017東海大会」(主催・活字文化推進会議・主管・読売新聞社)が
開催されます。高校生がどんな本をチャンプにするのか興味が湧きます。
私は思うんです。このビブリオバトル・・・昔の読者会、輪読会です。
リタイアした高齢者の間で流行しないだろうかと。
何方かの家に集まり・・寺子屋のように・・・本の書評合戦をする。
そんな風潮がでてくれば、高齢者に働く意欲が湧いてくると思うんですが。Goto

コメント

  1. レモンハート より:

    こんばんは。寺小屋、日本人の勤勉さから新たな改装後の自店(お店)の発想が生まれました。ほんと、社長殿のブログは発想を生む源泉になります。ありがとうございます。改装はしても理解してもらえないかもしれないと広告手法に悩んでおりましたが……。
    広告キャッチコピー
    「昭和×アングラ酒場 レモンハート」
    ●月●日 NEW OPEN
    昭和のJAZZ、歌謡が流れる。黒板には、昭和の詩人、作家、有名無名の言葉が静かにその時を待っている。ときに酔客たちの心に響く。夜な夜な酒を酌み交わし、泣き、笑い、議論し、また語る…。酒場にいくと、生きているひとにも既に死んでいるひとにも会える。宝物のような言葉や風景が落ちている。くだらないことをたくさん、大事なことをすこし、学ぶ。酒場は学校そのものなのだ。晴れの日ばかりが酒場ではない、この店は、心が雨の日の酒場なのだ。
    中原中也、周五郎、茨木のり子、高倉健、ビートたけし、野坂昭如の黒の舟歌から、八代亜紀の舟歌、無名の言葉まで….、すべての言葉が学校になる。そんな店の実現に向けて動きはじめました。

  2. レモンハート より:

    こんにちは。ビブリオバトル勉強になります!。「仕事の報酬は仕事である」。賃金と仕事の関わり合いについては、いろんな立場からの様々な議論があるけれどもそれらを超えていることは、人間の喜びは金だけからは買えない。ちょいと時代遅れの考え方かたかもしれませんが、この生き方しか、、いまさらできない性分。政府から休めなんて推奨されても、戸惑うばかりです^^