雨漏りするなら、屋根の上に屋根を乗せる以外にないのでは・・・
今時、傘を差して読書する図書館って、珍しいですよねぇ。
ひょっとしたら評判になって、案外、雨降りに入館者が増えるのでは。
いや相合傘で、学生が図書館での受験勉強も乙なものですかねぇ。
ごめんなさい。皮肉を言う話ではない、深刻な問題です。
15年7月にオープンした岐阜市の複合型の図書館・・・「ぎふメディアコスモス」・・
建設中から漏水が続いていて大丈夫かと関係者の間で不安視されていたのだが。
案の定です。確認されただけでも30回を超える漏水が確認され・・・
市側からの強い要請を受け・・設計事務所と建設会社が・・・やっと記者会見を。
原因は4回が雨漏り、24回が結露、2回が不明。雨漏りの内、2回は施工ミス・・
後の2回は原因不明だと説明した。
待てよ、結露って、何だ・・・窓ガラスや壁など、冷えた物体の表面に
空気中の水蒸気が凝縮し水滴となって付着する現象・・・だそうです。
だとすると、おかしいですねぇ。発露、基本は冬によく起こりますが、雨漏りは夏も含め・・
どの季節にも発生しています。それに天井は木組みで・・水滴が付くとは考えにくい。
ガラス張りでもコンクリートが張ってあるわけでもありません。
と考えると、24回とも雨降りの当日と後に起こっているらしい・・
発露じゃなくって・・・雨漏りじゃないですか。
業者らは「想定外」を繰り返し、記者の「斬新なデザインが影響したのでは」
との質問に「模型も作って実験し、完全にコントロールできるのだが・・
台風などの自然災害までは対応できぬ」と釈明した。
記者会見に同席した市の幹部は、「業者の説明に納得はできない。
恒久的な対策を求めていきたい」と瑕疵担保責任の4年を超えても、
業者側に改善を迫っていく姿勢です。
この図書館。館内に傘のようなモノがぶら下げてあり斬新で、驚くほどの設計です。
しかし、建設発注の段階で、施工業者が決まらず不調が続きました。
通常、不調の場合は、施工額が折り合わないのが大半の原因ですが。
この図書館の不調は、設計通りには作れない。建設しても、
雨漏りを防ぐことはできないとの理由で、地元の業者は手を引きました。
それが現実になったのは、建設中からです。
今時の公共の施設で、雨漏りなんて信じられない話です。
誰の責任かは別として、折角の複合型図書館です。傘を差しての読書なんて・・・興醒めです。
解決の方法は、一つだけ。屋根の上に屋根を取り付ける以外にはない。
技術的には、簡単なことだそうです。コストを考えねば。Goto
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