AIは人間の強力なライバルたる労働をこなすことは間違いない。
AIが神になる。AIが人類を滅ぼす。シンギュラリティが到来する。
AI議論が喧(かまびす)しい。果たしてそうなるのか?
ハウツー本を読めば、明日にもそうなる気がしますが。
どうも、一足飛びにはそうならないようです。
理由は、至ってシンプルです。
AIを搭載したロボットが人間の仕事を全て肩代わりすることはできない。
AIはコンピュータ、計算機です。計算機は計算しかできない。
人間の知的活動の全てが数式で表現できなければ、AIが人間に取って変わることはない。
今の数学にはその能力はない。コンピュータの速さやアルゴリズムの改善の問題ではない。
大元の数学が限界だからです。だからAIは神にも制服者にもなりません。
シンギュラリティも来ません。
しかし、AIが人間の仕事の全てを奪ってしまうような未来は来ないが、
人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこまで迫っています。
AIは神や制服者にはならないが、人間の強力なライバルになる実力は、
十分に培ってきています。(新井紀子著 AI vs. Childrenから)
その通りだと思うのですが・・・
最近のAIの迫り来るライバルとしての知的労働への進出は著しい。
保険会社。企業保険を引き受ける際、信用力の分析にかかる手間を
AIに財務情報などを代替させ省く実験を始めた。早晩、その部署に人は必要なくなる。
中古ブランド品流通大手。バッグや宝飾品の買い取りを AIに任せる。
自動で偽物を見抜き商品の相場や在庫管理まで担う。その分野の人材を、
AIが及ばぬ新たな成長分野の充実に充てるようだ。
だとすると、人間はAIでは対処できない新たな分野、
新たな仕事ができるようにならねばならない。
コンピュータが数式化できないことはAIではできない。
その理屈を理解し、己を磨きたいモノです。Goto
注。シンギュラリティとはAIが人間の能力を超える時点のこと。
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