近くて遠い隣国なんてありませんね。近いものは近いのです。
政治という奴は現実です。明日のことも、未来に向かっての手を打つことも
大切ですが、夢を追っているだけでは、何も解決しません。
大阪でG20が終了。成功であったか、失敗だったかは歴史が証明します。
採択した「大阪トラック」なるものが、どんな成果を生み出すのか。
内容を含めて理解したいものですが、トランプ大統領の突然のツイッター受け、
即座に反応、板門店で両首脳が電撃会談をするという衝撃的な出来事で、
G20もぶっ飛んだ気分です。
政治のダイナミックさに、今更ながら、驚いています。
「最大の懸案である北朝鮮の非核化はなおざり、実務者レベルの協議を
再開するだけでは、単なる政治ショーに過ぎないのではないか」
あるいは「大統領選に向けてのパフォーマンスだ」などと、
お決まりの批判が聞こえますが、そうでしょうか?
北朝鮮が非核化すれば、国の存亡に関わります。
いずれはそうするとしても、段階的に条件闘争を仕掛けるのは必然。
それではダメだと、理想論を振りかざすだけでは、膠着から一歩も前に進みません。
その間に北朝鮮が核保有国になってしまえば、今までの交渉はなんだったのかとなります。
もう一度申し上げます。政治は現実です。
米朝は法的には戦争状態にあります。両首脳が軍事境界線上で握手を交わし、
朝鮮半島の平和安定について会談したことを率直に評価したいものです。
この世は「人の世でもあります」
私が楽観主義者なのかも知れませんが、
日韓の関係も何かとギクシャクしていますが、訪日する韓国人の数は益々膨れています。
中国からもそうです。日本という国を肌で感じる中韓の人たちが増えれば、
隣国との関係も改善されていくのではないでしょうか。
日本に居たトランプ大統領が「気の遠くなるような隣国」だった北朝鮮にたった1日で、
入境した事実は何を意味するのでしょうか。
私の日常を振り返っても、くだらないとは申しませんが、つまらぬことで、
歪みあい、隣人と口元も聞かないことが多々ありませんか。
目と鼻の先に相手がいるなら、進んで会いに行き、目を見て、握手して
言葉を交わし、開襟すれば、信頼関係が生まれ、どんな難問でも、多少の時間は掛かるが
解決するのではないでしょうか。そんな思いにかられた、米朝の電撃会談でした。
それにしても、「政治は現実です」トランプ大統領もなかなかやるじゃないですか。
もちろん、G20の議長を務めた安倍首相も、何よりもあれだけの要人を迎え
会議を円滑に運営した大阪、府市民にも敬意を表したい。Goto
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