福祉の充実も良いですが、学校のトイレの改修を急げ。
朝からトイレの話で恐縮ですが、
なぜ、日常生活で最も大切なトイレを綺麗に使わないのか。
なぜ「臭くて、汚い」まま放置しておくのか。疑問です。
居住周りで、私はこんなことを思っています。
玄関に家族の数よりも多い履物が置いてある家は、残念ですが、豊かな家ではありません。
豊かなと柔らかく表現しましたが、「生活にゆとりがない」ということです。
どんなことでもそうですが、足元を見透かされたら上手くいきません。
下駄箱のない家は別にして玄関を綺麗にしましょう。
出入口がすっきりしていますと、背筋がピンと伸びます。
もう一つは、言わずもがなです。トイレです。
トイレの汚い家は「後始末」が苦手な家です。そんな家庭が幸せになれるはずがありません。
自宅に戻ったら、靴を揃えて家に入る。トイレで用を足したら、便器周りを綺麗にする。
いずれも常識ですが、それが意外にできない。
何故でしょうか。多分ですが、学校生活に問題があるのではないでしょうか。
学校のトイレって「汚い、臭い」が代名詞ではなかったでしょうか。
私の時代だと、半世紀も前の話ですが。昨年のデータでも、公立小中学校の
教職員を対象にした「児童生徒のために施設改善が必要と思われる場所は」との質問で、
トイレが最多の65%だそうですから、昔と変わらない。
そんな調査を受けてなのでしょうか。文科省は今年の3月「洋式便所を採用するなど、
生活様式や児童のニーズ等を踏まえた便所」にするよう指針を示しました。
オイオイ。指針とはなんだ。改修せよとの命令ではないのか。
そのための予算を組むってことではないのか。自治体に指針を示すだけで、変えられるのか。
甚だ疑問です。文科省のこのぬるさを直すのは政治の力だと思います。
学校がその気になれば、トイレが変わる例を。
岐阜県安八町の「結小学校」も2年前までは「暗い、臭い、汚い」の三拍子が揃い、
和式の便器が並んでいたが、児童から「トイレの改修」要望が。
学校では「明るく、におわない」トイレを目標に、国からの補助金も受け
2017年夏に改修が終了。車椅子の児童でも使える多目的トイレを「みんなのトイレ」と呼び、
全フロアに設置、和式便器は洋式に替わりました。
その結果、トイレを綺麗に使う、掃除をすることが日常化、
障がいのある人や性的少数者への配慮も学び、トイレの改修が児童の意識を変えました。
改修を担当した教育委員会は「誰もが使える綺麗なトイレが当たり前の環境で過ごせば、
社会にはいろんな人がいると認め合うことに繋がる」とトイレ改修による効用を。
そうなのです。
学校のトイレが綺麗だと、自宅のトイレも綺麗でなくてはならない。
子どもはそう思うのです。あなたの家のトイレは清潔ですか。あなたの家の玄関には、
履かない靴が放置されていませんか。どちらもちゃんとしているかどうかは、
生活を大切にするバロメーターです。Goto
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