新聞のスポーツ解説記事に感動す。
コロナ禍で、自粛していたプロ野球が始まり・・・19日から観客を入れるそうです。
今週からはJリーグ・サッカーが無観客試合で。J3に落ちたFC岐阜もJ2復帰を賭けて。
そして、19日には、これまた無観客ですが大相撲が始まります。
この数ヶ月「新聞命」(しんぶんいのち)の私は、新聞のスポーツ欄に記事がなくて
・・新聞にスポーツ欄はいらない。ネットで十分だと思っていましたが、
でも、やっぱり・・スポーツ欄(読まないのですが)がないと寂しいものです。
昨日の結果はどうでも良いのですが。さすがに解説は読むに値しますから。
余談ですが。女子プロゴルフの開幕戦「アースモンダミンカップ」
これまた始めてのことだそうですが、YouTubeでの全試合完全ライブ中継。
これがなかなか臨場感があり見応えがありました。
ひょっとしたら、TV中継をぶっ飛ばしてしまうのではないか。そんな気がしました。
4チャンネルがセットされ、ライブ中継の他に注目選手を追うチャンネルや
保存チャンネルがあり、いつでも一日の流れを見ることができます。
まさに「いつでもどこでも誰でも」IT革命そのものです。
5月場所が中止になった大相撲の話です。
朝日新聞のスポーツ欄「あの時/あれから」と題した大相撲「照ノ富士」の解説記事が。
大の好角家である私。2017年の春場所千秋楽・新横綱・稀勢の里と大関・照ノ富士の
優勝を賭けた千秋楽大一番。13日目に右胸筋を痛めた稀勢の里(12勝2敗)
両膝を痛めて土俵に上がる照ノ富士(13勝1敗)
本割で稀勢の里の突き落しに照ノ富士が膝から崩れ、相星、優勝決定戦に。
照ノ富士立ち会い鋭く突っこんで両差しに、土俵際まで追い込む・・
場内悲鳴にも似た大歓声が、テレビ桟敷も息を飲む。
そして回り込んだ稀勢の里、起死回生の左小手投で逆転勝利。名勝負思い出します。
記事はそこから・・・照ノ富士の苦闘を解説。
翌場所から4場所連続休場で番付は十両まで、その後も休場が続き・・・序二段まで。
リハビリと筋トレ、大好きな酒を断ち、患っていた糖尿も克服・・そして2年4ヶ月ぶり
夏場所の番付で「幕内」に返り咲いた。大相撲の看板・大関を張って序二段まで落ち、
そして再入幕。
私は・・・上昇中の照ノ富士の強さに、横綱間違いなし。白鵬や日馬富士をも凌ぐ、
大器だと期待していました。膝を痛めた場所で休場さえすれば。それを敢えて出場。
悪化させて・・・その時に彼の相撲に対する奢りを感じたものです。
そんな彼です。大関陥落で引退かと思ったのですが。
解説記事はあの稀勢の里に負けた後、風呂のドアを叩いて
「目に見えない辛さがあるのだ」と涙した照ノ富士。
幕内返り咲きの取材に・・吹っ切れた表情で「やれるだけやるよ」とどん底から這い上がった
28歳の照ノ富士にファンはきっと温かく後押しするだろうと締めくくる。
ネット中継では「照ノ富士」の今の姿は惜しみなく映せるでしょうが。
あの日からの2年4ヶ月は・・新聞記事の行間に醸し出す「人間」を描き切り
人間の味わいを知ることはできまい。新聞っていいですねぇ。
照ノ富士関にエールを贈る・・・Goto
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