民主主義という奴は色んな人材を掘り起こすモノです。
人前で話すことほど、苦手なことはありません。
申し上げたいことが、上手く言葉になりません。
語彙と申しますか、ボキャブラリーの無さを嘆くばかりです。
米国大統領の就任演説・・・・新聞に掲載された日本語訳を読みましたが、
格調高いですねぇ。「私たちが今日祝うのは候補者の勝利ではなく、大義、
すなわち民主主義の大義だ」いいですねぇ。(讀賣新聞)
「人々の意思が響き渡り、人々の意思が聞き入れられた。我々は改めて
民主主義の貴重さを認識した」(日経新聞)「民主主義は壊れやすいものです。
皆さま、今この時、民主主義は勝利したのです」(朝日新聞の訳です)
米国の大統領は代々キリスト教徒です。バイデン大統領はカトリック教徒です。
聖書の一節が挿入され、格調を一段と高めています。
「何世紀も昔、私が所属する教会の聖人であるアウグスティヌスは、人々は
愛を注ぐ共通の対象によって特徴付けられると説いた」(讀賣)
「聖書にあるように嘆き悲しむことが一晩続くかも知れませんが、
次の朝になれば喜びがきます」(朝日)
新聞を比べてみますと新聞によって訳が多少違いますが、
格調の高い演説に惚れ惚れしますね。
でもです。演説の格調とは別なのでしょうが。
民主主義を壊した大統領を選んだのもアメリカ人です。
大義・大義と妙に叫ぶ大統領を選んだのもアメリカ人です。
「国民に飯のタネをつくる」のが政治の師の教えだと、
日本の総理の施政方針演説と比べるのに意味があるとは思いませんが・・
政治という奴は難しいものですね。
バイデン大統領の就任式で、自作の詩を朗読した、アマンダ・ゴーマンさん(22歳)の
「私たちが登る丘」はそのまま大統領就任演説に使えそうです。
年齢に関係なく、優秀な人材はいるものです。時代の息吹を感じます。
それにしても、新進気鋭の詩人が多様性やマイノリティー、そして民主主義の尊厳を
しっかり織り込んで、大統領の就任式で堂々と詩を吟じる・・・
そんな人物が現れるのもアメリカの民主主義なのかも知れませんね。
彼女は2036年の大統領選挙に出馬すると明言しているそうです。
詩をモチーフにしたとは言え、演説・言葉を語れる人は素晴らしいですね。
私も詩的な話ができるようになりたいモノです。Goto
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