欧州の首相たち

岐阜関市長を3期務め、政治家を目指した原点・松下政経塾に・・・

G7サミットも陳腐化しましたねぇ。
目新しい成果も無いままに終了した感があります。
でもです。優柔不断、逃げ道を探る何とも頼りない政治手法の
岸田さんと比べるからでしょうか?それを良しとする日本人の責任ですが。

一人ひとりを見るとさすが、選ばれるして選ばれている必然があると申しますか。リーダーとしての覚悟が違いますね。まずはイタリアのメローニ首相です。
2年前に就任、極右政治家として就任。結構危ないのではと評されたのですが、蓋を開ければ、欧州政界の「陰の権力者」と言われるように。

15歳で右翼団体に所属。欧州の他の極右勢力と同じように・・反EUの姿勢やロシアとの融和に動くと思われていたのだが、ロシアのウクライナ侵略に決然と反対・米英独仏と結束。移民・難民対策をEUがまとめるのを助け。中国の広域経済圏構想である「一帯一路」からも離脱した。芯が通っています。

彼女の政治的戦略は、イタリアの保守層を束ね、欧州議会で一定の勢力を築き、EU内での影響力を強め、独仏主導の権力構想をジワリと変えること。その成果が欧州議会選挙で、メローニ首相が率いる会派「欧州保守改革」が70議席獲得で第4位につけたことです。

それと、ここが彼女の彼女たる所以ですが。保守本流を意識し、フランスの極右政治家ルペン氏と同一視されるのを極端に嫌う。ここに欧州の極右勢力とは違うイタリアの右翼団体の姿が見えるのではないか。欧州のエリートを嫌う「もしトラ」(トランプが再び米の大統領になったら)ならば、米欧の「救世主」になるのではとも評価されている。

次にマクロン仏大統領。欧州のここが面白いところですが。
欧州議会での極右勢力台頭に危機感を持ったマクロン大統領は、「極右はフランスを劣化させる」とテレビ演説を行い、下院を解散した。結果は厳しいようだが

7月にパリ五輪を控えながらも、このダイナニズムをさすがだと思う。もちろん、極右勢力台頭への危機感を煽っての浮動票を集める強かな計算があるのだが・・・日本の岸田さんにそんな覚悟があるか。ないね。全くない。

ない理由が、大統領制と議院内閣制の違いだという専門家もいるが。
では英国のスナク首相はどうか。下馬評では保守党の人気は最低。ここで下院を解散したら、政権を失うと言われているのだが、敢然と解散に打ってでた。この決意もまた、政治家ではないか。厳しい現実が待っているようだが、次の次を考えているのだろう。

欧州の首相たち。それぞれの事情を抱えながらも、さすがに本物ばかり。
今後の行方はわからないが。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬がある」ことを熟知しているのだろう。それが政治だと教育されているからだ。

それに加えて親が政治家だったというだけで、日本の舵取りができるとはとても思えない。岐阜県の関市・尾関健治という市長がいた。3期務め、自らが育った政治の原点・松下政経塾に戻って学び直すと40代で戻った。
彼のような政治家に私は期待するのだが・・・・Goto

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