もうじきたべられるぼく

子供に本を読んで聞かせていますか?

ちょっとお尋ねしますが。あなたの周りのお母さん・お父さんでも良いのですが、子供が寝る時に「本を読んで聞かせていますか」・・子守唄を歌って寝かせる親がいますか?「もう寝なさい」とか「まだ起きているの」と、怒って寝かせるのはあかんよ。

昔の話をするつもりはないが。昨今の社会情勢や家庭環境を鑑みるに、
子供を布団に入れて、本を読み聞かせたり、一定のリズムで体を揺するなどスキンシップをしながら子供を寝かしつけたりしないものです。なかなか寝つかない子供に苛立ちながら、必死で寝かしつけているような気がします。

ご存知ですか?20万部を超えるベストセラーとなっている絵本を。
本の題名は「もうじきたべられるぼく」(はせがわゆうじ作・中央公論新社)
です。内容は食べられる運命を受け入れた子牛が故郷の母に会いに行く姿を描いています。読者からは「感動した」「命の大切さが伝わる」との声が寄せられ・・日本一「泣ける絵本」言われています。

絵本を書いた動機を作者は「子供の頃、トラックで運ばれる牛を見て、動物園の動物と同じなのに」と切ない気持ちになったことから連想したと言う。
自分でも答えが出ていないことを描いているので、読んだ人が色んなことを考え、自分とは違う意見もおおらかに受け止めてもらえれば嬉しい」と語る。

今一度、申しあげたい。今の子育てに。
子供に本を読んで聞かせるっていうのが入っていますか?
忙しい時代です。お父さんが働いて、お母さんが専業主婦という家庭は稀です。
夫婦が共働きで、子育てをしています。とてもじゃないが疲れて帰ってきて、
ぐずつく子供の世話をするのが精一杯。本を読んで寝かしつけるなんて・・

企業組織でもそうですが、ある程度の経験を積みますと、部下ができ、その部下を教育しながら、一緒に働く、そんな環境に遭遇します。そんな時、人を育てることは自分が育つことだ。そう思ったことがありますか?そうなのです。人は人を育てようと思った時に、自分が育つのです。

お母さん、お父さんが、子供を育てるのは親が育つことだと思って、子育てできると、親子共に育つのです。「命の大切さ」が伝わるような、心温かい絵本を読んで聞かせるような親に育てられた子供に曲がった子供はいません。いくら忙しくても、面倒だと思っても、本を読んで聞かせる親でありたいものです。

絵本「もうじきたべられるぼく」にテーマソングできました。シンガーソングライターの柿島伸次さんが作・編曲、2歳で童謡歌手としてデビューした村方乃々佳ちゃん(6)と共に「かっきー&ののちゃん」として歌い、9月から配信されています。切ないメロディーと乃々佳ちゃんの澄んだ歌声が絵本の世界をより深く伝えていると評判です。Goto

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