絶滅危惧化粧品

昭和時代から製造・販売しているロングセラー化粧品が売れている。

化粧品の話など、私には全く無縁ですが・・・
何かと新成分が配合された新商品に注目が集まる化粧品業界です。
それがここにきて昭和の時代から製造・販売が続くロングセラー
化粧品が「レトロコスメ」として再評価される現象が起こっています。

「チフレ」っていう化粧品をご存知ですか?
今ではそれなりの化粧品メーカーですが、半世紀以上前は100円化粧品として労働組合などでスキンケア商品が販売されていました。学生時代・学生運動に熱を上げていた頃、団地などでのバザールで販売の手伝いをしたことがある(手伝いといっても荷物運びと会場の設営程度ですが)

その時の触れ込みは化粧品の原料って大体が同じ、大した違いはない。100円で販売しても採算は合う。高価になるのは華美な容器代と宣伝費だ。それと、女性心理として高価の方が信頼性を得て売れる。化粧品メーカーの暴利だ。それを改善するための商品が「チフレ」だ。そんな触れ込みでした。

その時代から続くスキンケア商品が、今人気を博しています。
ウテナ化粧品・アロエエキス配合の化粧水「ウテナモイスチャー」
1983年発売、アロエブームに乗って発売されました。

それが、ここにきてロングセラーの魅力を昭和のレトロ感とともに
広告でアピールすると、発売時から愛用する60〜70代だけでなく
若い世代に火がついたようです。

なで肩のすりガラス瓶も発売当初から変わらぬデザイン。SNSでは商品の良さを「昔からずーっとあるものだから良かったりするんですよ」そんな声が寄せられている。広報担当者は「思い出とブランドが結びつき、支持が広がっているのを実感している」という。

資生堂の基礎化粧品「ドルックス」シリーズは32年の販売開始。
化粧水やナイトクリームなどがある。主成分は水やグリセリンなど
とてもシンプルで化粧水が660円と手頃な価格もあってか売れているそうな。

資生堂のブランド担当者(そんな部署があるのですねぇ)は「法規制の改正などで成分やデザインの一部は変えても、基本的に発売当時と変わらないつくりにしている」と語る。

なぜ、ここにきてロングセラー化粧品の静かなブームなのか。
廃番にならない堅実さに信頼と魅力を感じる。
なんでもかんでも新しいものに飛びつく人が多い時代です。大いに納得です。

景気がなかなか上向かない時代。手軽な価格に魅力を感じる人が多いのではないかと分析する。そうなのです。絶滅危惧化粧品が売れるっていうことは、
化粧品の本質って変わってないってことですかねぇ。そう知ると50数年前の100円化粧品・チフレの説明もまんざらではなかったと思う。Goto

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