中豪・貿易強化・・・

トランプ高関税がもたらす当然の外交・・・

「貿易や気候変動の分野で両国は協力を推進する」との方針を確認した。
こんな記事が掲載されました。豪州と中国の関係改善の一環です。

豪州と中国は、豪州が20年・コロナ禍の発生源って中国にあるんじゃないかと調査を要求。そんな必要はないと中国が反発、豪州ワインに高関税の対抗処置。
関係は険悪に・・・

22年・豪州・総選挙で労働党が政権を奪還。
アルバニージー首相が就任。23年11月・7年ぶりに首相が中国訪問。
24年・中国は高関税を撤廃。6月・李強首相が7年ぶりに豪州訪問。
25年・2月中国が豪州近海で実弾演習。5月・豪州与党勝利・アルバニージー首相続投。今月、首相として2度目の訪中・・・

豪中急接近の背景にはトランプ「相互関税」にある。
そもそもだが、米豪関係・第二次トランプ政権発足から半年になるのに。
対面での首脳会談はない。同盟関係なのにどうなっているのだろうか?

米国は英豪との安全保障の枠組み「AUKUS」の
要とされる豪へ原子力潜水艦配備計画の見直しも検討しており、
豪は米国との距離を測り兼ねている。

そして関税である。
一般品目は10%・鉄鋼、アルミ50%、自動車関連25%、医薬品200%
銅が50%です。こんな仕打ちをするならと、豪とて最大の貿易相手国である中国との関係強化をするのは実利に叶うもの、そう考える豪首相も間違ってはいない。

会談した習近平主席は「谷底を脱して好転し、両国民に実質的な利益をもたらす」と語り関係改善をアピール。「米国ファースト」を貫く、トランプ政権を念頭に「多国間主義と自由貿易を守る必要がある」とも訴えた。高関税措置で米豪関係が揺らいでいるとみて、豪を引き寄せる中国の強かさが滲む。

それでも、日米同盟よりも濃い豪州が、中国との貿易協力に舵を切ったのです。
もちろん、米国を横目で見ているでしょう。怖々なのかも知れませんが。

とするとですよ・・日本です。米国には米国の理屈があるでしょうが、
理不尽な関税であることに違いはない。であれば、豪州を見習えとは申しませんが、「どこまでもついていきます。下駄の雪」で良いのか?

日本は米国の顔色を窺うのではなく堂々と。
独自の中国外交をやるべきではないか。
日中の経済的・関係改善を図る良い機会だと思うのだが・・・
それを担う、腹の据わった信念のある政治家がおればだが。

もちろん・今日の参院選・結果で状況は変わるが・・・
自民党政権が続き、石破氏が退陣するなら・・・
私は林芳正官房長官しかいないと思うが・・・Goto

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