お盆休み、耆脩(きしゅう)のぼやき
お盆休みです。皆さん、何して過ごしていますか?
喜寿の私。旧ろうの誕生日に誓った言葉は「耆脩(きしゅう)」です。
「耆」は年を重ねた人、長老。「脩」は身を修め、学び続けること。
つまり、歳を重ねても学ぶことをやめず、自分自身を磨き続ける。
私はそんな意味で喜寿の座右にしています。
とはいえ、お盆です。
高校野球をテレビ観戦。枝豆を肴にビールをグビリ。
これもまた結構。(昨今の高校野球はナイターですが)
昭和の企業戦士だった頃なら、盆休みは家でゴロゴロ。家族旅行なんて滅多になかった。
どこも高い、人が多い、混んでいる。せいぜい家族で餃子パーティー。そんなものでした。
今は違うそうです。
我が社の「地域みっちゃく生活情報誌」7、8月号には、お出かけ情報がいっぱい。家族で頁を捲り、「ここへ行こう」「これを食べよう」と企画する。それもフリーメディアがつくる家族団欒でしょう。存分に楽しんでいただきたい。
さて、話は変わります。
日経が全国の医師を対象に、高齢者の医療費窓口負担について興味深い調査をした。
高齢者の3割負担対象を増やすことに、多くの医師が賛成したという結果には考えさせられる。医療制度を持続させるには、世代間の公平も必要。一方、低所得者まで一律に負担を増やせば、必要な受診まで控え、病気を悪化させる恐れもある。
ここは丁寧な制度設計が必要でしょう。
しかし、後期高齢者の一人として、少々ぼやきたい。こんな声を耳にした。「盆休みは医院が休みで困る。どこで暇をつぶしたらええんや。病院は涼しいし、話し相手もおる」
もし本当にそんな理由で医療機関へ通っているとしたら――。
ちょっと待て。それは違うでしょう。
医療は、病に苦しむ人のための社会資源です。暇を埋める場所ではない。
朝6時半。NHKのラジオ体操がある。
身体を動かす。歩く。本を読む。家族と話す。御先祖に手を合わせる。
金の掛からない「暇つぶし」なら、いくらでもある。何でも国に頼る。
安いから使う。無料だから使う。それでは社会全体が少し弛緩してはいないか。
お盆には御先祖様が帰ってきます。来ています。
働いて、働いて、家族を守り、この国を次代へ渡してくれた先人たちが、
今の我々を見たら何と言うだろう。
「豊かになったのは結構。しかし、心まで怠けてはいかんぞ」そんな声が聞こえる気がします。老いてなお学ぶ。老いてなお動く。老いてなお自らを修める。それが私の「耆脩」。
枝豆とビールも楽しみながら、御先祖様に少し恥ずかしくない盆休みにしたいものです。Goto


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