希望の光

ガンバレ!山中教授。
息苦しい。酸欠状態だ。原材料のインフレ。荒波を真っ先に受ける企業の現場では、コストカットも限界点。小売業、流通業も原材料の高騰を価格に転嫁できず。逆に廉価競争にさらされ、デフレ状態。中小企業は、水中で空気を抜かれるような、酸欠状態だ。
帝国データバンクによると11月建築基準法改正に関連した倒産が4件あった。改正によって、住宅や工場の建設が進まない。建設業は地域の基幹産業、建材、住宅設備機器、カーテンなどの内装、家具、家電、耐久商品と被害は拡大する。
建設不況は国交省の官僚、地方自治体の役人による人災。政治は何をしているのか?ガソリンスタンドを海上に作るのも大切だが、人災によって、地方経済が酸欠状態に陥っているのに、なぜ、手を打たぬ。決済ができず、年を越せないと中小企業は悲鳴を上げているぞ。
規則万能、責任回避、秘密主義、画一主義、自己保身、形式主義、前例主義、セクショナリズムの官僚制をぶち壊さないことには、この閉塞状態から脱皮することはできないのではないか。政治の力に期待するしかないが、腹立たしい。
「万能細胞」開発した京都大学の山中伸弥教授。渡海文科相と会談、「研究者がチームワークをはぐくむための合宿所」のような研究拠の整備を要請。文部科学省は再生医学研究の分野で世界最高水準の研究機関を目指し、今後10年間で約250億の資金投入を決定した。
この世紀の大発見に、国が十分支援をせねば、山中教授を日本に繋ぎ止めることは、難しいと考えていた。この迅速な決定を評価する。願わくば、予算の使い道に官僚の形式主義や、前例主義にとらわれないよう。研究者の裁量に委ねてほしい。
山中教授には、やっかむ研究者も出てくるだろう。早急な成果を求める声もでるだろう。再生医療は難病で苦しむすべての人達の最後のよりどころ。焦ることはない。全人類のために、じっくりと研究して欲しい。がんばれ!
あの戦後の廃墟で、国民を救ったのは、科学者の叡智だった。湯川秀樹博士のノーベル賞の受賞。中小企業は、酸欠状態に喘いでいるが、負けはしない。歯を食いしばって寂寥たる地方の景況に耐える。貴方のノーベル賞、受賞の報を「希望の光」として、心待ちに。
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