岩盤

民意に優る力なし。
岐阜県大垣市に、田中屋という屋号のせんべい屋さんがあります。
そこのせんべいは、硬いが有名。歯の悪い年配者には辛いせんべいです。
でも、硬くてバリバリ出来ないのが魅力で、
愛好家は、そのせんべいを、いかに上手く食べるのかが堪らない魅力です。
経済の冷え込みは、就職戦線に影響が出てきました。
就職難を表現する言葉に、氷河期があります。厳しく、冷たい状況を嘆く状態です。
氷河期よりも大変な就職難を何と言うかご存知ですか?
コンクリート期といいます。氷は熱で溶けます。コンクリートは、溶かすことは不可能です。
コンクリートを壊すには、経済環境の変化を作り出す以外にあません。
それは、経営に携わるものの手腕です。まずはコンクリートにひびを入れねばなりません。
高速道路の工事費用が安く上がるのは、計画の道筋にトンネルを多く作ることです。
トンネル工事は、土地買収の費用が要りません。
昨今の技術革新で平地の半額のコストで、できるそうです。
その際、技術者が悩むのは、岩盤にぶち当たった時です。それを突破するのが腕の見せどころです。
硬いせんべい。就職コンクリート期。そして、トンネル工事の岩盤。
硬いものを突破するのはエネルギーが必要です。
しかし、モノは知恵や環境整備や技術で、解消します。
戦後60余年。壊れない、崩せない強固の岩盤があります。
それは、優秀な人材?が自らの既得権益を守ろうとして、築いた岩盤です。
そうです。それは官僚的「保身」という、強固な人の岩盤です。
その岩盤に風穴を開け、先を見通せるようにするのは、並大抵ではありません。
人が障害ならば、殺してしまえ。
そんな恐ろしい論理もありますが。法治国家です。とんでもありません。
官僚的「保身」に風穴を開けるのは、唯一つ。
それは、民意という、小さな力の積み上げです。
民意を結集し、その力で、官僚的「保身」の岩盤に風穴をあけれれば、
新しい時代の扉が、わずかですが開くと思います。
でも、田中屋のせんべい、本当に硬いわ。
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