滅びの美学

中世の栄華に触れ、バイオの街を訪ねてみたいものです。
日経新聞の16日の夕刊に興味ある広告が掲載されていました。
それは、私がまだ一度も訪ねたことのない、ベルギーフランダース地方の紹介です。
フランダースといえば、日本アニメの定番。「フランダースの犬」。アニメや原作をすべて読んだわけではないが。毎年、クリスマスイブの悲劇として、主人公と忠犬の死に涙を誘う。
案内には、フランダース地方は、四国よりも小さな地域で、四季折々の豊かな自然の中に存在する
宝石のように美しい古都。北海に面し、ドイツ、フランス、オランダに隣接する
中世から、貿易と産業の中心地として栄え、さまざまな文化と芸術を育んできた。とある。
そのフランダース地方の中世の栄華に触れる「ゲント」という都市が詳細に紹介されている。
そのゲントは、歴史的に重要な街であるだけでなく、フランダースの四大学が手を組み、
バイオ研究が進められ、ベンチャー企業が集積、世界屈指のバイオクラスターを形成。
最先端のバイオ技術開発によって、未来に向かっての
重要な役割を担う街として、世界から注目を集めていると、記してあります。
これは、私の地域化活性化の「夢」。持論ですが、21世紀はバイオの時代。
故郷岐阜には、創立75年,市立「岐阜薬科大学」がある。
そこにはバイオの研究機関も充実。優秀な研究者と一万人を超す卒業生を輩出している。
この大学を中心に「岐阜を知的な香りのする」バイオの街にと願ってきました。
その夢が、具現化された街が、フランダース地方の「ゲント」にある。
ぜひ、訪ねてみたいものです。
広告には、日本の医薬品や健康食品のメーカーが、欧州のバイオ研究の拠点をゲントに構え、
共同研究してると、誇らしげに記載されています。(ちょぴり悔しい)
日本で人気の「フランダースの犬」物語は、地元ではその存在すら知られていない。
なぜ、日本で、志半ばで倒れる「負け犬の死」に共感を呼ぶかが、不思議だそうです。
日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを、見いだす。
主人公の死に方は、日本人の価値観を体現する「滅びの美学」と、説明されているそうですが。
中世の栄華を守り、時代の最先端バイオに目を向ける、ヨーロッパのどっしりとした
価値観の国々に、「滅びの美学」で対抗できるのだろうか?
衰退するこの街に「明日」はあるのだろうかと、
広告を羨ましく眺めてます。
                Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    岐薬大を岐阜市活性化の起爆剤にと考えています。それには発想力と行動力のあるリーダーに岐阜市を担って欲しいと思っていますが・・・・。
    ご連絡申し上げます。お時間を頂いてバイオ都市岐阜の夢を語り合えればと存じます。
                      Goto

  2. Goshima より:

    遅ればせながら興味深く拝読させていただきました。岐阜でバイオ企業を営む者です。私もCreative、Innovativeの先にあるConnectiveを合言葉に、岐阜発で、その地域財産である岐阜薬科大学を中心にバイオの技術情報コミュニティーを作り、技術立国でありながらバイオ後進国である日本がバイオ立国となることを構想しております。お話する機会があると良いですね。もしよろしければgoshima@imgen.co.jpまでご連絡下さい。