インターネットの内

ああなればこうなる。そんなはずはない。
ちょっと考えさせられています。
毎日、朝5時過ぎには、パソコンを起動させ、一日の日課が始まります。
ヤフーのポータルで今日の話題を点検します。(新聞に比べれば薄っぺらで、見出しを見るだけですが。)そして、我社のHPを開きます。ブログを書きます。それが済むと、お気に入りのコーナーを探ります。
この日常の所作に、養老猛司さんの「あなたは、インターネット内は、すべて過去の遺物。後ろを見れば前が見える。この勘違いにはまっていませんか?」との問いかけに、思わず「八ッ」とします。
更に氏は、情報革命は脳みその保守化を生む。「ああなればこうなる」といって生きるな。危機に「ああすればこうなる」という考えは矛盾である。世の中、やってみなければわからない。固定された過去の情報に縛りつけられるな。と。
朝日新聞に、世界遺産、合掌造り集落の白川村役場のHPの情報が、
古いもので6年前から更新されていないと、議会で指摘され問題が表面化しました。
村長は「観光情報以外は古い。年度内に予算を組んで一新する」と答弁。白川村は、観光で生きる村。平成の大合併にも組せず。観光資源に活路を見出し独自路線を貫く気概のある村です。
全村民約550世帯。岐阜県では高齢化が進む一番小さな行政単位。村民が助け合いの精神で肩を寄せ合い「結いの文化」を約800年に渡り育んできた地区です。
集落の情報網は独特のシステムがあり、行政情報をことさら、インターネットで知らせる必要もない村です。(大体、パソコンのある家庭も、インターネットが使える家庭も全体の10%程度です。)
この問題を指摘した議員さんはインターネットを駆使して情報を取る、村では新人類として得意がってるんでしょうが、「後ろを見れば、前が見えると粋がってる典型」の気がします。
朝日も、6年前のままの情報が掲載されているのは、けしからんとばかりに「村の対応の遅れに懐疑的」。「ああなればこうなる」はずなのに、そうならないのはおかしいとの記事。脳みそが硬直している。
パソコンは使ってみれば、なんとも便利な代物です。我社もその普及に一役担っています。
インターネットは仕事を前に進めるうえではなくてはなりません。
P1000007.JPG←このパソコンに振り回されてますよ。
しかし、「ああすればこうなる」が「過去の経験則」の通りにはならない。だから、世の中面白い。先が読めないから、インターネットの内に頼るのではなく。読めたら面白くない。と思えば・・・・。
養老さんの「先が分らないからひたすら過去を見つめたりするのはもったいない」との指摘に、
パソコンを起動させることから始まる日常に、ちょっと考えさせられます。
白川村の行政情報、見る村民がいないのに?本当にインターネットの内に必要か?
「ああすればこうなる」の思い込みで、無駄なことをやっているのではないか?
ネット情報は、観光情報だけで良いと思いますよ。朝日さん。新人類の議員さん。
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