闇(やみ)

豪奢贅沢禁止令が出るかもしれませんね。
この不況。省エネもよろしい。倹約も必要です。無駄を排するのも、最もです。
でも、合理化、節約、緊縮、リストラの蔓延する社会、何んとも湿ったいですね。
来年の話ですから、鬼が笑うのかも知れませんが、東京のネオンサインなど広告用照明を深夜零時以降の点灯自粛をするそうです。江戸っ子の生活態度を早寝早起きに変えろ。と言うのか?
私は、早起き派。もともと、夜の町に灯りが乏しい田舎暮らし。別に、ネオンが消えようがどうと言うことはないが。お上(都)の要請で、広告関係の4団体が、この申し入れに同意したと。
「みんなで渡れば怖くない」方式で、こぞって自粛する態度が、何んとも気持ちが悪い。
この自粛、都の申し入れが功をそうせば、その尻馬に乗って、マスコミが話題にし、次に、あの石油ショック時と同様、国が法律で強制的に点灯を禁止することに。そんな寂しいことに。
関係団体には約300社の広告スポンサー企業が加盟。業績悪化で広告費や電気代の節減を迫られている企業には地球温暖化対策の大義名分もあり、渡りに船。それでは、ますます経済が縮む。
そうなれば、まるで江戸時代末期の老中水野何某が強引に推し進め、「豪奢贅沢禁止令」まで出して、庶民の楽しみを根こそぎ奪った「天保の改革」になるのじゃないか?と心配です。
ネオンサインが無駄だ。消灯せよと、尤もらしく自主規制するよりも、省エネの照明器具をイノベーションする方が先だと思うんですが。夜を闇に戻して、明るい未来が来るとはとても思えません。
だいたい、生き物は虫でも人でも、光に集まるものです。
その良い例が、明るいナショナルと太陽光発電の三洋の合併だ??????。
世の中を元気で明るくする仕事の広告関係者が、こぞって、ネオンサインを消すのに賛同するとは、同業者として、もう少し気概を持ってもらいたいものです。
世知辛い世の中になったと、唇を噛み締めて星空を見上げています。
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