そんなに競わなくてもいいんですが・・・・・・・。
いろんなコンクールがあるものだと驚くのが、マニフェストコンクール。
そもそも、マニフェストとは政権公約。選挙の折、検証可能な公約のことを云います。
通常は、我が党が政権を奪取した暁には、何時までに(期限)如何なる予算(財源)で以下のプロセス(工程表)を経て公約を実現します。という国政選挙での各党が掲げるもの。(パーティー・マニフェスト)
その他には首長選で掲げる「政策」もマニフェストといえます。が、大概は自治体の予算に自由度がなく、裏付けも乏しいものになりがちですが、首長選挙で掲げるのは「ローカルマニフェスト」と呼び、国政と区別しています。
最近では、議員の政策も「マニフェスト」と称してますが、行政のチエック機関である議会や一議員の政策までもをマニフェストと呼ぶのは疑問です。
このコンクール。今年で三回目だそうですが、地方議会の新しい取り組みを評価したり、議員のアイデアに賞を与えたり、首長のマニフェストを検証する市民団体の推進を呼び掛けたりしていますので、
マニフェストコンクールというよりも、既存の政治体制に対するアンチテーゼを求めたり、新しい取り組み、アイデアの実践を促している感じで、むしろ政治改革の意味合いが強いようです。
政治不信の要因に、膠着した政治システムがあるのは否めません。
それを打破するためのコンクールと考えれば、成程と頷けるのですが。
首長の部で大賞に輝いた浜松市長「自治体の首長は日々現実との戦い。しかし、やろうと思えば取り組めることは多い」とのコメントに、ローカルマニフェストコンクールの意義を見つければ、それはそれで。
他国は知りませんが、マニフェストまでもコンクールにしてしまうのは、日本的なんでしょうか?
それとも競争心は人間の「さが」なんでしょうか?
作文や絵画といった文化度の高いコンクールに優劣をつけるのも難しいことだと思います。
ましてや、思想信条が伴う、マニフェストをコンクール化するなんて???。
結局は国民の政治意識が低いからなんでしょうね。
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