はば

新聞社間の提携が進んでいるのかも?
職業柄、変わった広告を目にすると、「ん〜ん」と目をしばたき、「こりゃ〜何だ?」と・・・・。
スポンサーも、広告屋も、そう感じて欲しいと思っているのですから、その、リアクションこそ、大歓迎なんでしょうが?
そこには悲喜こもごも、裏側も何となく透けて見えます。
22日付、日経、朝日、読売三紙に掲載された広告には、驚かされました。
内容は、ドメイン管理会社が、この12月1日から緩和された、非営利団体の設立登記手続きに、従来の公益法人と同様、「or.jp」のドメイン名が登録、利用できるというものです。
が、広告屋として驚いたのは、広告内容ではありません。下の写真をご覧頂きたいのですが、そのヘッドコピー。日経には「今朝、朝日新聞に出ていた広告です」と他紙名が。朝日には、「今朝、読売新聞に・・・」と読売には「今朝、日経新聞に・・・・・」と掲載されていることです。
新聞社も様変わりしましたから、他紙名の掲載も許されるようになったんでしょうが、全盛のころは、こんな広告は基準に抵触したものです。新聞の衰えを感じます。
全国紙といえば、朝毎読に日経が通り相場です。が、この広告、毎日には掲載されていません。「はば」です。広告屋的には、費用と効果から、毎日への掲載は除外されたのではと推量するのですが。
外された毎日広告局のスタッフの気持ちを慮れば、寂しい気持ちです。
しかし、毎日、同日付で、額の汗を拭きながら取材する記者の写真をモチーフに、新聞協会賞 最多受賞(編集部門23回)の栄誉に輝いたと全頁カラー広告(写真右)で紹介しています。
毎日ジャーナリズム魂を「これでもか!」と見せつけているような広告です。三紙に掲載されたドメイン会社の広告とは何の関係もないのですが(たぶん)
この珍しい毎日新聞の自慢広告に、三紙から「はば」にされたことへの、抵抗ではないかと感じるのは、広告市場の冷え込みに「何糞!」と歯を食い縛って、現況に抗っているからなのでしょうか。
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日経、朝日、読売三紙の面白い対比広告と、毎日新聞の受賞報告広告(右)。

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