日馬富士

感違いが負けを呼び込んでいる。
定額給付金の問題を書こうと思いましたが、国会が空転中、慌てる必要もないか?
どうせ、こちとら、頭にきてるんだ、書きたいことは山ほどある。一度や二度では済まない。その前に、大相撲だ。
初場所序盤戦が終わりました。(もう一日ありますが)
朝青龍は強運の持ち主ですね。四連勝に敬意を表しますが、優勝は難しそう。
もう一度稽古をやり直して、春場所はファンの期待を裏切らない横綱相撲をお願いしたいものです。
(大ファンとして、素質だけの相撲では横綱として、みっともない)
新大関日馬富士が四連敗。なぜ、勝てないのか?
ちょっぴり可哀そうになりましたので私なりのエールを。
地位は人を創ると申します。相撲界で大関は最高峰の地位です。
角界入りした新弟子が目指すのは、横綱は別格で、まず関取を目指します。
それが十枚目と言われる十両です。そして、幕内、三役に昇進し、最後に挑むのは大関です。
大関という地位は、角界を背負う立場で、負け越しても陥落しません。(三場所連続負け越すと関脇に落ちますが、その場所で十勝すればカムバックします)会社でいえば、役員。経営陣です。
日馬富士(はるまふじ)が勝てない理由は、自分のイメージで役員像を作っていたことに原因があります。つまり、彼は、「自分の中にある大関とは」(たぶん、入門時に、師匠か、先輩に教わったんでしょう)を実践しようとしているのです。
しかし、如何せん、軽量です。小兵の相撲取りです。役員としての、大関としての相撲を取るだけの体力と素質はありません。むしろ、努力と技とスピードと粘りと根性で、ここまで上って来たのです。
それを、役員になったから、イメージ通りの大関でなければと、勘違いしているのです。だから、初日から、本来のトリッキーな相撲を忘れ、堂々と受けて立つ、大関相撲(大相撲)で、勝とうとしてます。
彼の目標は、先代貴乃花と聞きました。自分とダブらせているのでしょう。彼も小兵でしたが、一度も「まった」しない成功法の大関相撲を取った力士でした。しかし、貴乃花の相撲には随分ハラハラ、ドキドキさせられたものです。(それが魅力でしたが)
日馬富士もそうなりたいんでしょう。しかし、それは無理です。貴乃花は、生まれた時から相撲取りです。大関になるまでの苦渋は並大抵のものではありませんでした。大関になってからも、役員だなどと思ったことは、一度もなかったでしょう。苦労の度合が違います。
地位は人を創ると言います。日馬富士も立派な大関になると思います。しかし、それは、勿論、大関に成り立ての今場所ではありません。まだまだ、先です。
そうなるには、大関としての自覚は必要ですが、まだまだ、安馬でなければなりません。彼の信条であった、頭を下げて前みつを取り、動き回って、相手の焦りを誘い、かろうじて勝つ、アクロバット相撲に戻るべきです。
結構、責任感が強いんでしょうが、大関に成ったからといって、人は地位を創りません。
世の中には地位と実力がマッチしてない輩がいますが、感違いせずに頑張って欲しいと思います。
四連敗は、名大関になるための試練です。
驕らずに、腐らずに、自分本来の相撲で勝負して下さい。
頑張れ!新役員(いや新大関)、日馬富士!!。
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