給付金、その1

さもしい国民を仕立てて、この国はどこに向かっているのか?
大相撲の新大関、日馬富士が、五日目で何とか片目が開いた。
まずは一安心。心置きなく、定額給付金について述べてみたい。(笑い)
二次補正予算が衆院を通過した。疲弊する地方経済、今や遅しと救いを待つ。早期の実施を望む。
しかし、参院での審議は始まらない。ねじれ国会である以上。この補正、速くて2月中旬。国会審議のの状況では、三月中旬になるらしい。
やれやれ。天下の愚策「定額給付金」2兆円を切り離せば、即刻、執行されるのに。
そうなれば、多くの国民が見殺しされずに済む。と思うと、政治の無能が腹立たしい。
本当に、これで良いのか?なぜ、こんなことになっているのか?ここは良く考えるべきだ。
20日、オバマ新大統領の就任式がある。その際、彼が如何なる演説をするか。
米国史に残る大統領の演説。ケネディは「国が何をしてくれるかよりも、国に何をすべきか」と国民に問い。リンカーンは「人民による人民のための政治を」と理念を語った。果たしてオバマは?
ひょっとしたら、彼の演説で、世界の風向きが、変わるかもしれない。
そんな米国の新指令塔に期待を込めて、とても楽しみだ。
それに引き換え、日本人はすぐに忘れてしまうが。我が?麻生首相の就任演説、思い起こして欲しい。(まだ三ヶ月前の話だ)「私は決断した。堂々と私と自民党の政策を民主党小沢代表にぶつけ、その賛否をただした上で国民に信を問おう」
「小沢よ、堂々の戦いをしようではないか。公約の正しさを二大政党が正面から競い、選挙後に国会で知恵を集約して国民的な合意を達成すること。言い換えれば政党政治と日本社会の再生を目指すことこそ、我々政治家に課せられた最大の共通の責務だ」と雄たけびを上げた。
それなりの演説だと思ったが。どこでどうなった?国民のための二大政党時代を築こうと訴えた理念。
景気対策の名の下に、霧散した。それもでたらめな。
総選挙を早く、やれ。とは言わないが。
せめて、国民に「定額給付金」の名目で「金」をばら撒くのは止めて欲しい。
なぜなら、国民を「さもしく」させるからである。想像して欲しい。屋根の上から、集まる大衆に金をばら撒く、それを我先にと拾う。見苦しい風景ではないか。それをさもしいと言う。
お金は労働の対価。働かざるもの食うべからず。働きもしないで、天から金が降ってくるのを心の片隅で待ち受ける。そんな「品性が下劣な国民」を仕立てて、この国は何処へ行こうとしているのか。
オバマの演説を聞いてはいないが、我彼の差に落胆する前に、
理念なき指導者を選んでいる不明を恥じねばなるまい。
なんと、司令塔さえ不在の、さもしい国家に成り下がろうとしているのか。 
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