2月の雑感

田舎の高齢者も「チームみらい」に共感している

この三連休・実に暖かだった。二月は、寒さの底にいながら、春の足音を聞く月だ。そんな折、身近な出来事が、世の中の地殻変動を映し出しているように思えてならない。

まずは、セブンイレブンの明太子おにぎり。200円に改定と聞き、思わず去年の値札を思い出した。120円だったはずだ。米価高止まりが理由という。やむを得ず見直し、他に求めやすい価格帯も揃えるから辛抱して、と。

だが、米が“高騰”しているのを盾に、主力商品を一気に値上げ、年度末の利益を確保し、あわよくば新年度以降も高値を定着させる。

物価とは、こうして作られていく。おにぎりは象徴だ。食料品全体がじわりと上がる。2年間限定で食料品の消費税ゼロを議論する自民党主導の国民会議が始まるというが、限定でやって何の持続効果があるのか。メディアは、どこを見ているのだろう。

次に衆院選を振り返る。チームみらいが11議席を獲得した。若い層の支持率は自民に次ぐ。各党が消費税減税や廃止を掲げる中、唯一それを公約にしなかった。

自民までが“減税ポピュリズム”に流れるなか、飲み込まれなかった。減税による積極財政に不毛を感じる現役世代の支持を集めたのだとすれば、減税こそ一丁目一番地と叫んだ政党はもはや古い。

時代は「左右対立」から「新旧対立」へ。そんな時代になった。
憲法の解釈は時代と政治情勢で変わる――若い層にとっては思考の枠外だ。

参政党の支持も、右寄りだからではない。真面目に党員を集め、国民政党を作ろうとする姿勢や、積極財政、子育て支援が評価されているに過ぎない。

チームみらいは、消費税減税より子育て世帯の所得税減税、社会保険料引き下げ、現役世代への重点投資を掲げる。さらに高齢者を含む医療費自己負担3割を主張する。高齢者の多くは、孫の世代のためなら自己犠牲は当然と考えている。
この考え方・竹中平蔵氏に近い。

メディアは支持者を都市部の高学歴・デジタル強者と断じるが、田舎の高齢者ほど共鳴している現実を見ているのか。高市支持の高齢者が、そこに重ね合わせる心情も。

そして韓国の即席麺。韓流の波に乗り、2025年の輸出額は15億ドル、過去最高。政府はKフードを戦略輸出産業に育てると明言し、李在明大統領は最大限の支援を惜しまぬと宣した。国家が旗を振る。その覚悟が、数字を動かす。

明太子おにぎり200円で右往左往し、減税か否かで空転し、
Kフードの攻勢にポカンとしている。

日本の新聞、テレビは、はたして時代の潮目を掴んでいるか。私は新聞命だ。だからこそ、古びてほしくない。現場に足を運び、数字の裏にある意思を掘り、国の進路を示す。

二月の雑感は、同じ問いを投げる――私たちは、未来をどう描くのかと。
寒さの底で、春を待つ。目を凝らし、耳を澄ませ、書く。
新聞よ、時代の先を行け。Goto

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