津波

強靭な意志と力で。
経済が収縮している。それも恐ろしいスピードで。まるで、津波のようだ。
さて、どう対処するのか。なんて、間の抜けた対応では、波に飲まれ水死だ。
なかには、じっとして、嵐の過ぎ去るのを待てばよい。ジタバタしても仕方がない。と、鷹揚に構え、夜明けの来ない夜はない。とか、冬の次には必ず春が来る。と惚けた感覚の人もいるが、とんでもない。
過去の景気動向を参考にしても意味はないが、神武景気の後の「なべ底不況」は12ヶ月。85年のプラザ合意後の円高が引き起こした「円高不況」は32ヶ月。金融引き締めによる不況、2度の石油ショック不況など過去の不況回復に、「円高不況」を除いておおむね1〜2年は掛かっている(内閣府)
人間的魅力も能力も疑わしい我が首相が、思い付きで語った、完治3年が以外に当たっているのかもしれない。が、しかし、この不況。厄介なことに世界同時。日本だけが、そう簡単に好転するとは思えない。
「円高不況」を越え長期化すると予想できる。それに、老後の不安、少子化による人口減も足を引っ張り、底を打っても、そのまま横ばい、さらには下降するかもしれない。
何も、悲観論を並べ立てているのではない。たとえこの不況が永久に続くとしても。まずは、津波に耐えなければならない。それも、縁あって「同じ釜の飯を食う」仲間全員が、一人も欠けることなく生き残らなければならない。
それには、それぞれの持ち場に身体を縛りつけ、梃子でも動かぬ強靭な意志と力(行動力)。チョッピリ品がないが「火事場の糞力」を発揮して津波の猛威に耐えなければならない。
人間って動物は面白い生き物で、極限までの状態に耐えれれば、その耐える状態が日常化する。それを慣れと言うのだが。そこまで、お互いに切磋琢磨し、耐えねばならない。その覚悟が必要だ。
そして、津波に耐えつつ、従来のビジネスモデルを投げ捨て、新しいビジネスモデルを構築する必要がある。そのニューモデルを必死に掴んだ企業のみが、春の来ない冬でも、生き延びることができる。
勿論、長い夜が底を打ち、夜明けが近づく頃には、耐え抜いた個人は鋼のように強靭になり。組織は活力に満ち溢れ、企業は大いなる飛躍を遂げることとなる。
そんな、夢に向かって強靭な意志と力で、この津波に立ち向かおうではないか。
                                       Goto

コメント