デフレ

モノの値段は、一体幾らが妥当なんでしょうね?
ユニクロ、ジーンズ980円。驚きです。
従来の良い品を安価で。から、普通の品を廉価で。と、新たな事業展開をスタートさせるそうです。
広告屋として、なるほどと唸るキャッチコピーは廉価な家具で仕掛ける「お値段以上・ニトリ」です。
海外生産による、円高還元を利用しての低価格商法で売り上げを伸ばしています。
いずれも、勝ち組の代表ですね。
イトーヨーカ堂がこの3月から、PB商品を中心に、20%程度のダンピングを決めました。
ここにきて、スーパー最大手、イオンが、約5100品目を今日から2〜4割値下げすると発表しました。
それも、他店に比べ安くなかった。お客のニーズに応える売り場ではなかった。サービスの改善も怠っていた。と、「イオンの反省」と題した新聞広告を大々的に打って値下げ宣言しました。(写真)
日本列島は、生活必需品の過酷な値引き合戦に突入。ものの値段がメチャクチャになりました。
不況の波は、物価の下落で、いよいよ、出口の見えないデフレ状態に陥りました。
ものの値段は、一体幾らが?妥当なのでしょうか?今までの価値観では判断できない状態です。
昨年春の、原油高騰による物価の値上がりがウソのようです。
モノの価値が分らなくなりますと、従来のビジネスモデルが成り立たなくなります。
そうなれば、雇用の維持が難しくなり失業者は更に増加します。
金融は梗塞状態に陥り市場に資金が回らなくなります。そして企業は生産調整に入り、商品の縮小は避けられなくなります。私はデフレーションの怖さを知りませんが、このまま、通貨が収縮しますと、本当に日本列島が沈没するのではないか?と、不安です。
物価が下がると喜んでいる場合では無い気がします。
今は、勝ち組のユニクロもニトリも、デフレの壁に息詰まるのが目に見えています。
日本中の経済学者の先生様。
今こそ、デフレ脱却の処方箋を教えて下さい。お願いします。
                                         Goto
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3/19読売新聞

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