花火大会

住民エゴにも、弱ったものです。
日本列島。今週が梅雨本番でしょうかね。湿度100%なかなかのジメジメ感です。
梅雨明け10日と言います。明ければ夏本番。今度は暑い暑い気配。夏と言えば、花火ですね。
夜空にパッと咲いて、スーと消える。あの潔さが何とも言えませんね。
不況の影響で、各地の花火大会が中止されるという。何とも世知辛い世の中になったものです。
幸い。我が岐阜では、例年通り、7月の最終土曜日には、長良川中日選抜花火大会(主催中日新聞)が。8月の第1土曜には長良川全国花火大会(岐阜新聞主催)が催されます。
年間を通して岐阜一番の賑わいは、この花火大会。故郷を離れた家族が帰省する。近在から若者が集う。夏の解放感もあってか。街が湧きかえり、息を吹き返し、市民がウキウキする日です。
その大会。2週続けての開催も今年限りかも知れない。理由は御多分に漏れず、景気の悪化で新聞社も経費削減を余儀なくされている。その余波を受けて。
歴史を振り返るまでもないが。長良川の花火大会は、戦後の復興期に、岐阜県民に「夢と希望を与える」一大イベントとしてスタート。勿論、新聞社の読者サービスも大きな目的だが。
根っからの岐阜人である私は、長良川の花火で元気と勇気をもらい。花火で、辛さや涙を忘れ、夢を膨らませ、遠来の客と親しみ、人の輪を築いてきた。花火が無くなるのは、人生が消えるようなもの。
何としても、両新聞社には、頑張って、続けてもらわねばならない。
止めるかもしれない理由の一つに、花火打ち上げ周辺住民の「迷惑」説があると聞く。
屋根に花火のカスが落ちる。見物客が騒ぎを起こす。花火の音がうるさい。新聞社がお礼に来ない。などなど、64年も続いているのに、後から住み始めた住民が、口々に迷惑説を述べる。
おまけに、迷惑料を出せとか。補償金をよこせとか。警備員を増やせとか。まあまあ。なんともおぞましく騒いでいる。それを理由に、コストがこれ以上掛かれば、とてもとても維持はとなっても、いた仕方ない。
私に言わせれば、何を考えている。1年に一度、町に人が溢れ、町に賑わいが戻る日。そんなありがたい日はないではないか。主催者に感謝して、ボランティアをかって出てでも。継続を願え、と住民に云いたい。
迷惑説を唱える人ほど、行政の批判を繰り返し、街の活性化に予算を出せと言う人が多いのだから、本当に始末が悪い。私も、その地区で18歳になるまで育ったが、昔は、そんな奴は一人も住んでいなかった。
全国各地の花火大会は、行政主催が多い。予算カットで中止が相次いでいる中。長良川の花火大会は新聞社の主催だから何とか続いているのだ。関係住民はそこを良く理解して、感謝すべきだと思う。
戦後の混乱期に夢を与えた花火大会。この大不況だからこそ、使命感を持って続けて欲しい。
それには、新聞を読むことと、関係住民の心根が、優しくなることだと思うのだが。
夏の風物詩・長良川の花火大会が消えることだけは、何としても避けねば。
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