エルニーニュ現象と広告屋
盆休みが過ぎ、赤とんぼが飛び、そして高校野球が終われば。感覚的には、日本の夏が終わる。自然は、良くしたもので、たとえ残暑でも、赤とんぼは舞、秋風が吹き始める。これが、夏の定番なのだが・・・・・。
平年なら7月の中旬以降に梅雨明けするのが、東海、近畿、中国、それに九州北部では、気象庁が統計を取り始めて最も遅い8月4日に。東北地方では、とうとう、梅雨明けが特定できなかったようだ。
梅雨から一気に秋と言うことらしい。降水量は沖縄を除き全国的に150%以上。日照時間は平均比の50%前後と。異常気象を裏付けるデータも次々と発表されている。
なぜ、今年は夏がなかったのか。原因は日本の南海上の海面温度がここ数ヶ月、平年より1度程度高くなっている影響で、湿った空気がより多く送り込まれ、山間部にぶつかっていつまでも雨を降らせているからだそうで。
水温が上昇したのは、ペルー沖の太平洋上で今年五月ごろから、海面温度が高くなる「エルニーニュ現象」が発生したからで。地球全体の平均海面水温は、観測資料が残る19世紀以降で最も高いという。(地球温暖化なんだろうね)
エルニーニュにより、日本の南海上の対流活動が停滞するため、偏西風が南側に蛇行し、これに伴ってシベリアからの寒気が南下。夏の日本列島上空に冷たい空気が流れ込み、この一ヶ月の間、大気の不安定な状況が続いた結果。
日本列島に夏をもたらすはずの太平洋高気圧が張り出せずに東の海上に停滞したままとなり、記録的な大雨や日照時間の減少を引き起こして、夏が飛んでしまったらしい。(読売新聞)
まるで、風が吹けば桶屋が・・・・そんなような話だが・・・・・。
そう聞けば、なるほどと思うのだが。では、この秋はどうなるのか?一足飛びに冬将軍が襲ってくるのか?それとも、地球温暖化の影響で、今年の冬は、暖冬なのか?教えて欲しい。
なぜなら、広告の仕事は、季節に大いに左右されるからである。この冬が冬らしい冬であれば、定番の準備ですむのだが。この夏のように、異常気象であれば、そのように準備をしなければならない。
夏の風物詩、若者が無心に白球を追う高校野球が、まだ、終わってもいないのに、夏どころか秋を通り越し、冬の心配をするのが広告屋。なんと因果な商売だろうと、思う。 Goto
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