伝統文化・長良川の鵜飼

市民に問うてみる必要が・・・・・・。
10月15日。長良川の鵜飼が、半年間に渡るシーズンを終えました。5月11日から5ヶ月間のロングラン。関係者の皆様には、岐阜市の観光を支えて頂き、今年もご苦労様でしたと、感謝したい。
今年の鵜飼観覧船乗船者数は11万5038人、昨年よりも9654人減少。ピーク時(73年の33万人)の三分の一。「観光岐阜」の目玉がこれでは、寂しい限りです。しかし、これが現実です
残念ながら、今年は「鵜飼」見物に行きませんでした。現場まで、車で5分。歩いても30分以内のところに住んでいながら、ひと夏、一度も河原に足を運ばないようでは、日頃、故郷のためにとか、故郷を何とか元気にしたいなどと・・・・・。
偉そうなことを、言ってますが。いい加減な奴だとのそしりを免れない。
郷土愛が足らないと、お叱りを受けても致し方ないと反省してます。(孫娘に見せてやればよかった)
そう言えば、昔は「市民鵜飼」と称して、市民に鵜飼見物を促進する取り組みがなされていた気がしますが・・・・・。最近はとんと聞かないですね。
これは、反省ですが、疲弊する郷土を元気にしたいと本気で考えているなら、観光事業は活性化の大きな柱です。鵜飼は1300年以上も続く、伝統文化です。岐阜市民の宝であり、伝統行事です。
この貴重な財産を、観光資源として活用し守り育てる感覚が市民に必要だと、改めて思います。
それには、まず、市民が伝統行事に参加する意識を持つことが必要です。
しかし、残念ながら、私が今年、一度も足を運ばなかったように、市民の感覚の中に、伝統行事である鵜飼を、守り育てようとする意識、ましてや参加する感覚は、皆無に近いものがあります。
市民と鵜飼との距離は、想像以上に遠いのではないかと思います。
で、私の提案ですが。少し乱暴です。市民は鵜飼をどのように思っているのか?シーズンが終わったこの時期に、聞いてみてはどうでしょうか?必要ない、関心がないとの声が多ければ、止めてはどうでしょうか。
そうです。鵜飼の運営は市税で賄われています。市民に関心がなくて、必要ないとするなら、それは、一つの結論ですから、止めればよいと思います。
一方。伝統文化は残すべきだとの回答が多ければ、どうすれば残せるのか?市民に考えてもらってはどうでしょうか。「残せ、でも維持、管理は行政でやりなさい」では、余りにも無責任です。
1300年。子供の頃から「ずーと1300年」と謳い文句ですが、1300年以上も、この地域に根ざした伝統文化。これを「止めてしまえ」という、市民はいないと信じます。
だとすれば、市民の手で守り育てる。(市民が生活の一部として毎年、河原に足を運ぶ)その先に、観光資源として活用させて頂く。そんな伝統文化に対する、謙虚な心が、必要なのではないでしょうか。
岐阜の伝統文化、長良川の鵜飼に思う。                   Goto

コメント

  1. Goto より:

    ご指導ありがとうございます。
    鵜飼を愛するが故のご意見、ごもっともです。
    市民の関心を高める手段として、アンケート調査を行ってはどうかと、鵜飼を愛するが故の提案です。
    難しい経済状況です。過去のビジネスモデルが通用しない時代。鵜飼もまた、ビジネスと考えるならば同様かと思います。
    鵜飼はビジネスではない。と考えるならば、原点に戻るべきではないか。原点とは、1300年前ですが。そうすれば、行政頼みを捨て、観光の目玉でもなくなります。純粋に「川魚漁」に戻れば・・・・と。
    でも、一度は、市民が考えるべき問題です。             Goto   

  2. ナガラ より:

    長良川の鵜飼いについて、以前にもこの投稿欄にコメントさせていただきました。
    現実には、鵜飼を観光産業として生計を立てたり企業活動をしている人たちがいる訳ですから、市民に負担を考えさせるのはどうかと思います。
    『郷土の鵜飼の伝統を守りたい』という気持ちの問題は別として、岐阜市の補助で十分ではないでしょうか?
    むしろ、今までの鵜飼関係者の観光としての取り組み方がどうだったか、基本に立ち返る必要があります。
    時代は変化します。
    観光のあり方、需要の動向、受け手の心理、それぞれ変化して当然です。
    過去の華やかな思い出の中に生き、その頃への復活を夢みるのは勝手ですが、鵜飼の受け手のことを忘れているのではないでしょうか。
    自分たちで、なぜ観光客が減って行くのか真剣に考えたことがあるのか、甚だ疑問です。
    行政の責任にして、時代のせいにして、他人任せのおざなりの策でお茶を濁しているようにしか見えないのです。
    前にアンケートの件も話題にしましたが、観光客の視点に立って自らを見直し、その上で自助努力の中から出てくる提案は、必要とあらば行政も手助けしてあげて下さい。
    市民も協力してあげて欲しい…。
    もしそうでないとしたら、観光を一切考えず、純粋に文化財として保存した方が安く付くように思います。
    暴論承知で意見を述べさせていただきましたが、鵜飼を守りたい気持ちは筆者と全く同じ、裏と表なのです。