商都岐阜

ヒートテック5000万枚。世界で販売・・・・・・・・。
日曜の朝の話題でもないのだが。頭は仕事のことしかない因果な性分。自分ながら、もう少し優雅に、おおらかに、せかせかしないで生きていきたいと思うのだが・・・・・・。
日経の企画「経済危機からの教訓  新たな活路を探る」をテーマにしたフォーラム記事を読んだ。
我が古里岐阜市は、過去に商都と呼ばれた時代がある。信長が「楽市楽座」を岐阜で始めたことに由来するのだ。と、おっしゃる先輩もおられるが、今年は岐阜市制120周年。
その記念行事が、行政主導で散発的に行われているが、そこには商都岐阜をイメージする催事はない。私が知る限りでは、戦後「岐阜駅周辺」に闇市が立ち、そこで中国(満州)から引き上げてきた人たちが、衣料品を扱った(近在には戦前から機織り工場が点在していた)。
それが講じて、岐阜に既製服の産業が花開き、岐阜駅周辺にアパレルの問屋街(今でもハルピン街と呼ぶ)が誕生。(往時は2000軒を超す問屋が軒を連ねていた。今でも400軒が営業している)
活発な商いが展開された。その繁栄ぶりを称して、岐阜を商都と呼んでいた。
残念だが、今では、その面影はなく、市の玄関口が寂れ・・・・活路を見いださなくては街が滅びる。
「既存の繊維産業は魅力のない斜陽産業だが、斜陽産業も自分たちで新しい産業につくりかえれば、世界にチャレンジできる」「我社の目標は、2020年に売上高は7倍の5兆円。経常利益は10倍の1兆円を目指している」(凄まじい目標だ)
「本当に良い商品。良い社員。良い企業をつくれば、顧客獲得の競争に産業の境も、国境もなく、世界で伸びる企業になれる。世界のあらゆる産業、メーカーと競争したい」と語るのは、「ユニクロ」の社長。
この10月1日。パリの中心部オペラ座の目前にユニクロの大型店がオープンした。1ヶ月経っても週末は入場制限を行うほどの盛況。ニューヨークやロンドンでも同じ現象が続き、日本のアパレル業者が世界のファッショウン界をリードし始めている。(繊維産業の奇跡だ)
また、ユニクロが開発した発熱保温肌着(ヒートテック)を今シーズンは世界で5000万枚販売すると発表した。ものすごい数字を世界で販売するという。5兆円も夢ではなさそうである。
まさに、ユニクロ社長の発言どうり「良い商品。良い企業」をつくって世界に羽ばたいている。
私たちは、ややもすると、斜陽産業だから活路はない。とか、景気が悪く消費者の財布のひもが固いから、活路を見いだすのは難しいとか・・・・・。簡単に言いすぎる。
商都岐阜。主力の繊維産業の若いリーダーたち。何も憶することも、縮こまることもない。世の中には斜陽産業なんてない。ましてや、衣服は生活の必需品。需要がなくなることなどない。
高い目標を掲げ世界に羽ばたく同業者「ユニクロ」。そのユニクロに追いつけ、追い越せの気概と理想と情熱を持って立ち向かえば、かならずや、道は拓ける。と、信じる。
私は、第二、第三の世界を駆けるユニクロが岐阜のアパレル産業から誕生すると確信する。
我社も、商都岐阜再興のために、そのお役に立ちたい。                    Goto
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11/7読売新聞

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