仕分けの次は、再発見、再活用。
景気が悪くなると、新しい事業に投資するのが難しくなる。ましてや、仕分けと称して、国の事業を再点検、廃止だ、見直しだと、連日報道されると、本当に無駄が多かったんだなぁと思うのと同時に・・・・・。
新政権が新年度の予算編成をするには、どうしても通らなければならない関門なんだとは、解るのだが。どうも、経済のデフレ状態と相俟って、マインドが後ろ向きになっていけない。
早めに、未来が展望できる「国家戦略」(宝モノ)を示して欲しいものです。
国の方向が定まらないのに(実はマニフェストで示されているのだが)、地方や企業が先行して、新規事業に取り組むのは益々難しい。が、そんな、お上任せではいけない。
地方は地方なりに、地域の未来を見据え、新たな手を打たねば、それこそ、沈没してしまう。
私の持論だが、お金が無くて新規事業ができない場合は、あるモノを再発見、再活用するしかない。
ましてや、この国には2千有余年の歴史と文化、それに、四季折々の自然がある。それらを、徹底的に総点検(仕分け)すれば、そこには必ず素晴らしい「宝モノ」がみつかるハズです。
我社が発行する生活情報誌「GIFUTO」(岐阜市内・16万5千部)の12月号。巻頭特集で岐阜市民の意識から、少し、遠いところにあった、岐阜市の「宝モノ」を紹介しています。
岐阜市立(公立)の岐阜薬科大学です。岐薬大は、昭和7年創立。77年の歴史を有し、1万2千名の卒業生を排出。全国の薬科系大学に先駆け東大、京大とともに大学院を設置。日本初の大学付属薬局も開設するなど、常に薬学界をリードしています。
ただ、県外の学生が多かったのと、学舎が市の中心部から、北部山間部へ移転して、40年。何となく山陰に隠れた感じで、市民の目に触れる機会が少なく、関心が薄れていた。
特集では、岐薬大設立の経緯が詳しく書かれています。是非お読み頂きたい(写真参照)。時の市長の熱い思い。それに応えた素封家。更には、議会と関係者の惜しみない協力が綴られています。
世の中は、高齢社会。社会保障、とりわけ医学、薬学の医療分野は、とても重要。77年にわたり、育まれてきた岐薬大は、まさに、時代が要請する分野。
決して新しい事業じゃないが。あるモノを再発見しただけだが。この岐薬大を知の宝庫として、産業と結び付ければ、岐阜市活性の起爆剤になるかもしれない。
そうなれば、地域密着型の生活情報誌の役割もあるというものです。
岐阜市の未来が展望できる「宝モノ」の話ですが、全国的な方向かも知れません。 Goto
当社発行「GiFUTO 12月号」 巻頭特集:岐阜薬科大学
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