43、1%

この国の退廃とテレビ番組・・・・。
月曜の話です。日曜に放送されたボクシングが視聴率43,1%だと報道されました。
凄い数字ですね。冬とはいえ、行楽(紅葉)シーズン。外出している人も多いハズなのに・・・・。
半数近い国民が、テレビの前に座って、「殴り合い」を見ているんですから・・・。
43%は大晦日の紅白歌合戦に匹敵する数字。今年最高の視聴率に、驚きながら、この日は素晴らしい番組がスタートしましたので、43%について二点考えてみました。
まず、不況と影響があると思うのですが、ネット社会、最近は、新聞やテレビよりもインターネットがメディアの主力になりつつあると言われていますが、やはり、メディアの王様はテレビだと感心しました。
問題は、番組の内容。スポーツイベントはテレビ向きですから、話題を振りまいて煽れば、驚くような視聴率になるのでしょう・・・・。しかし、メディアの王様の役割とは何なんでしょうか?
関係者には、視聴率の質を考えて欲しいものです。
もう一つは、国民の側です。当日の同じ時間NHKが放送した「坂の上の雲」、視聴率は17%です。
17%が高いのか?低いのか?は別として、この国は政権交代以降も、一向に閉塞感から抜け出すことができない。
経済状況が好転しないから仕方がないのですが、私は、好転しない理由の一つに、新しい時代を予感させるような、前向きで建設的な報道姿勢を取らないメディアが大きな要因だと思っています。
「坂の上の雲」は近代国家をめざす日本と日本人が、未来とその可能性に期待した司馬遼太郎の力作です。私はこの時期に、この番組を制作したNHKの意図が何となく理解できます。
ボクシングか?坂の上の雲か?どちらを視聴するのかで、国民の民力が問われたのだと思いました。
43%対17%・・軍配がボクシングに上がったのは、この国の退廃の象徴ではないか?そんな、思いがしてなりません。
卑怯な私は、二画面を利用しましたが。「えー何ですって?。NHKのBSでは、18時からと22時から「坂の上・・・」を放送してるって」「あれあれ・・・・・・・・・・アレ・・・・。                                 Goto

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