大学生も増えましたが、大学教授の数も増えましたよねぇー
骨があると感じる人物になかなか出会わなくなりましたが。このお二人には、ぜひ、気骨ある教育者として頑張って欲しいと思います。ちょっとびっくりしましたので、書き留めたいと思います。
1、資源がないこの国で、科学技術を失えばじり貧になるしかない。科学技術・学術関連の予算を削減・凍結するとの判断をした事業仕分けは「国家存亡の危機」です。と語るのは京大総長。
教育や科学技術に対する国の未来への投資。息の長い投資は国としての見識を持ってやってほしい。とは東大総長。私もその通りだと思います。
しかし、ご両人とも事業仕分けの意味をご理解されていない気がします。政治とは税の集め方と使い方です。政権交代(だいぶ色褪せてきましたが)したのです。税の使い方を0ベースで見直すのは当然ではないでしょうか。
そのことと、科学技術立国でなければこの国が生き残れないのとは別だと思うんですが。むしろ、仕分けによって、科学振興に何が必要で、何が不必要なのか?科学立国の必要性を国民が考える機会が持てて良かったと思います。
2、今の学生は「伸びきったゴム」(京大総長)。チャレンジや逸脱を良しとする冒険主義の学生が少なくなった。私が学生のころはもっと多様性があった(東大総長)とご両人は語る。
総長が、学生の分析をするのは、分かりますが。批判的に捉えるのはいかがなものかと思います。ましてや、市井のおさんのように、自分達の時代と比較して何の意味があるんですかねぇ?
私には天下の東大と京大の総長の、この客観的な姿勢と申しますか?覚めた表現に興醒めです。
この引用は、文芸春秋2月号の「タフな学生育てます」東大総長vs京大総長から拾ったモノですが、この対談を読んで、タフな学生を育てるには、育てる側の気骨と申しますか、気概は大丈夫かと思います・・・。
私の疑問ですが。大学生のレベルが落ちたとの声を、大学の指導者からよく聞きます。この対談の端端にもそれが感じられます。では、日本中に、いかほどの大学教授がいるのでしょうか?
大学教授の質はどうなんでしょうか?この国の「知の象徴」である両大学の総長から、気骨ある教育者の匂いが感じられないのでは、追って知るべしなのかも、知れませんが・・・・。
勿論、対談の一文を読んだ程度で、こんな評価をするのは、おこがましいのですが。
市井のおっさんには、おっさんなりの次世代への思いがありますから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Goto
コメント
どうもPCの調子がイマイチ。我が家の事業仕分けでPC投資のプライオリティーを上げねばなりません。しかし、PCの調子が悪いお陰で、本を読む時間が増えると言う効果もあるんです。日本の大学教授、研究するのが仕事なんでしょうから、カネがなくても、成果を上げて欲しいモノです。窮して変じる。変じて通ず。と禅の世界では申します。 Goto
東大と京大 どちらも潤沢な研究費があり大変多くの研究者を抱える大学です。
ご指摘の通り、事業仕分け で 行った事は、税金の分配ルールの変更ですから、正しく政権交代を行ったのです。政治家の職務は、税金を有権者の求めるように分配する仕事ですから、久しぶりに政治家が仕事をしたということでしょうか。
ただ、科学技術振興に振り向ける費用が少なくなったとか、人材の育成に使う費用が少なくなったとか言われますが、それ以上にインフラを維持するために使われる費用は減りました。今の総収入では仕方ない事です。
しかし、山形大学で始まったように、日本語の使い方もキチンとしていない大学生を一人前の研究者に育てる と言うのは、かなり大変だろうと思います。そんな事に税金を余分に使うのかと思うと情けなくなります。
今こそ、大学の事業仕分けを考える時期。少子化と就職難で向学心のない大学生が増えたのも事実。受け入れ側も学生は収入源でしかない。それなら、いっそ大学を減らしたほうがまし。いらない大学を半分にすれば大幅な公務員カットが実施できる。その分、大学の指導者のレベルアップを計ることができるはずですが・・・・。
更に、このブログを読んだだけで。。
おこがましいのですが・・
好きこそものの上手なれ??
わずかながらの知識でも、好きという感情からの吸収は物凄いと思います。
世の先生という人種は・・好きでなったのでしょうか?
最近いろいろな先生にそう質問することが多くなりました。
今は試験で人員削減判別されているようで。。
誰のために先生になるのだろう。
教えたいのか?聞いて欲しいのか?
見る目が無い人が増えましたね。
そして、本当に好きならば予算削減の中出来ることは、
他にもあるのではないのか??
因みにオリンピックで陸上選手の予算は結構掛かるものなのですか?
普通に贅沢できる範囲でいただいていたのかと。。。
自分で、自分のブログにコメントを書くのもいささか、ピント外れですが。オリンピック男子5百mで銀、銅メダルをとった二人が所属する日本電産サンキョーは、今年の上半期、不況の影響で、賃金カットを受けていたそうです。それでも、成果を挙げた。科学者の気概はどこにと、改めて思いました。 Goto