Web刊

紙からネットへの移行期・・・質の違いを見誤ると時代から脱落します・・・。
ネット社会もいよいよ本番かと思います。まず、本の電子化である電子書籍の時代がこの6月、アップルから発売される「iPad」で本格的にスタートしますが。電子新聞の時代もいよいよ始まりました。
まず、先陣を切るのは、日経新聞の電子版です。3月23日創刊日。この1日から登録受付が開始されました。私も早速に、無料で一部の記事が読める会員に登録しました。
4月いっぱいは、電子版のサービスを無料で利用できるそうです。
日経は電子版を「Web刊」と称しています。朝刊・夕刊に並列する意味でWeb刊だそうです。
「新聞命」の私としては、ネット社会先進国である米国で、電子新聞のビジネスモデルがいまだに確立されていない現状を鑑みて、日経の試みが成功するかどうかを固唾を飲んで見守っています。
日経は一般紙と違い経済専門誌です。24時間対応ができるWebの特徴を生かしつつ、多彩な経済情報と、きめ細やかな経済分析記事など価値あるコンテンツが掲載されることが期待できます。
日経はWeb刊の有料会員の購読料を月極め4千円決めましたが、Webのコンテンツが限りなくフリー化される時代。果たして、有料会員がどの程度、確保できるのか?注目したい点です。
また、無料会員が提供を受けるコンテンツは朝夕刊記事の30%と見出しだそうですが、Web刊との差別化が明確でないと、購読部数に影響を与えかねません。興味のあるところです。
新聞を新たに購読すればWeb刊は1千円の増額で有料会員になれるようですが、だとすると、現状の読者は購読料の他に4千円が必要になります。この矛盾をどう解決するのか?疑問も残ります。
日経の電子版には、従来の新聞経営の発想では矛盾や疑問点が山積しています。もしかすると、ビジネスモデルが崩壊する恐怖に慄きながらの、スタートかも知れません。
朝刊・夕刊と並べて、Web刊と称しているのはその恐怖の表れかも知れません。有料会員と無料会員との峻別が必要かどうか?中途半端は如何なものかと思いますが。
私は、電子新聞時代を切り開く、日経のこのチャレンジに心からの敬意を表します。
紙の時代からネットの時代への移行期。ネットと紙の違いがどこにあるのかを見誤ると、時代の波にも社会からも取り残されるのではないかと思っています。                 Goto
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3/1日本経済新聞

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