密約の定義

日米間には今も屈従関係が続いているのではないか・・・・・。
密約の定義とは、秘密の合意を指すものではない。国家間にある種の権利・義務関係を発生させている秘密の合意であって、かつ、公表されているものよりさらに追加的な何らかのモノを発生させている。ことだそうである。(外務省・有識者会議・北岡座長)
お互いに違う解釈でいくのを詰めないでいくという方針を固めた。のが、このほど岡田外務大臣が半年ほどを費やして内部調査した日米間における核持ち込み密約の中身だと理解した。
この問題。私はこう考える。まず、政権交代をなしえた故に、日米間に存在する密約が公にされた。国民の知る権利が保障される時代が来たことを意味する。民主主義の前進であると評価する。
そして、日本は戦後一貫して米国の属国であることが証明された。なぜなら、この密約の根底には、日本が米国の防波堤として東側の軍事的最前線基地であることを日本政府が認めさせられたからである。
今なお、その状態が続いている証左が駐留米軍基地の存在である。密約が、国家間の権利・義務関係を発生させているとするならば、核の傘で守る米国の義務が日本の権利を奪っていることになる。
だとすると、この密約の本質は合意無き押し付けであり、それに屈した日本政府と言うことになるのではないか。つまりは、定義に合致した密約とは言えない。不平等密約だと考える。
以上が、私の思うところである。
鳩山政権は日米を対等な同盟関係にすべきと主張している。その主張が叶うかどうかを、密約の定義にあてはめれば、お互いに違う解釈で行くなどと言う屈辱的な密約は存在しないことになる。
エドウィン・ライシャワー元駐日大使に長年使えた米日財団理事長のジョージ・パッカード氏は「今でも米国民の一部にはどこか占領者気分で日本を見ているように思える」「日本も日本でいつまでも被占領者気分を引きずっているところがある」「米国との同盟を語る日本の声はあまりに受身で弱々しい」と日米の間に今も従屈従関係が存在すると述べている。
普天間基地移設の問題。メディアは鳩山内閣が迷走していると論じるが、実はそうではないのだと思う。この国が真に独立国として、対等な日米関係を築けるかどうかが、問われているのである。
今月末までに首相は普天間問題の結論を出すと言う。私は外務省が密約検証の結果をこの時期に発表した意味は大きいと考える。この発表に、密約の定義を当てはめれば、追加的ななんらかのモノを発生させるための公開ではなかったかと疑う・・・・・・・。 
新政権もやっと、独自外交をスタートさせたのではないだろうか・・・・・               Goto

コメント

  1. レモンハート より:

    日本はアメリカの51番目の州になれば、円高という不公平な通貨変動もない。努力した企業がむくわれる。防衛問題も解決。内需拡大。先端技術を発信する機会にも恵まれる。食料自給率も解決。旅行業も発展、地方も潤う。中国の日本海沖きのガス発掘に屈することのない政治力もできる。韓国の領土占拠もない。日本が繁栄するためなら、それでもいいと思います。

  2. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    過去と決別する覚悟はとても難しいことです。戦後、この国の繁栄は、アメリカのお陰です。しかし、一方ではアメリカの従属国(ポチ)であったが故の繁栄でもあります。アメリカとの決別を覚悟できれば、日本の外交は前に進むと思いますが・・・・・。鳩山首相の東アジア共同体構想とはそういうモノです。その覚悟もなくて、口にしてはいけないと思います。4月、小沢幹事長が、アメリカに行きます。それが、日本の将来を決めることになるのではないでしょうか。彼は海兵隊撤退を主張するでしょう。事と次第によっては、アメリカの軍事力に頼らないことになります。アメリカも日本が、その主張をするのが一番怖いのです。それができる政治家が日本にいますか?「政治とカネ」に問題のある男に託すことはできないと言われるならば、日本はアメリカの51番目の州になるしかないと思いますが・・・・。如何でございましょうか?     Goto

  3. レモンハート より:

    おせっかいで正義感ぶるアメリカ。銭の為ならなんでもする中国。うざいアメリカよりも、何もいわない中国の独裁国家を手本とし銭もうけしようとするアフリカの国々・・・。これじゃ、独裁国家オンパレード!アメリカ様、アンタが親分です。一生付いていきます。といったほうが世界の秩序の為、民主主義の為には絶対いいはずです。