収縮と萎縮

背筋を伸ばして・・・・大海に飛び出せ。
日曜の朝から、こんな話もなんですが・・・・。4月の下旬に入ろうかとするこの時期にも拘らず、綿入りの半纏が脱げない冷え込みに身体を縮めながら、ふと思い付いたことを述べてみます。
我家の前は、公園と中学校です。緑に包まれ好環境にあります。が、その緑が、この所の冷え込みで精彩を欠いています。羽ばたこうとした若芽に冷水を掛け、出鼻をくじいたかのようです。
この国の成長が鈍化して、閉塞感が漂い始めてから、何年経つのでしょうか?91年の湾岸戦争のころは、まだ、元気が良かったですよね。その直後からってことになりますと、約20年です。
いやいや。暗い話をしているのではありません。バブル崩壊からもがいた10年。閉塞感にさいなまれた5年、それに縮み始めた経済が3年近くになります。これを失われた20年と言うのですが・・・。高度経済成長時代を知るモノとしては、何ともイライラが募る時代が続くと振り返りながら・・・・
で、こんなイライラ時代が続くと、人間はどうなるのかってことを春なのに凍える公園の樹木を眺めていて、思いが至ったのです。
前置きが長くなりましたが・・・。すべての生物がそうなるのかどうかは分かりませんが、少なくとも、人間は、成長できず収縮し始めると、身体だけではなく、心も考え方も委縮してしまうようです。
デフレで経済が収縮する環境に置かれた日本人。すべての分野で委縮。若者は海外に出て行きたがらず自国に引きこもり。産業は、世界に先駆ける技術を持ちながら、委縮で自信喪失。政治は国民の顔色を窺い勇気も決断力も委縮。
この国最大の権力、メディアも法と規律と正義の名のもとに委縮。大人は経験や成功例が忘れられず、チャレンジ精神をなくして委縮を極めています。この現状を改めて見回すと、残念ですが、収縮は、人間を委縮の境地に落とし込める元凶だと分かりました。
冗談じゃない。狭い日本。ちっぽけな社会。春の訪れが少々遅いぐらいで、経済が縮んだぐらいで、身も心も委縮しててたまるか。綿入り半纏なんぞ、脱ぎ捨て、背筋を伸ばして、大海に飛び出すぞ・・・。            Goto

コメント

  1. Goto より:

    人生は一度限りです。遣れる時に遣って置かなきゃ・・・後悔しては詰らないですから。タブーをぶち破る店ですか。我社の今期のテーマは殻をぶち破れです。共に既存をぶち破りましょう。ぜひ、がんっばて下さい。
                Goto

  2. レモンハート より:

    私の店でも今年は勝負の年。萎縮なんて冗談じゃない。6月には店舗リニューアルします。タブーを打ち破る店です。大海に乗り出します。「流転の海」か「晴天の海」かはわかりません。(本音は前例がない店ゆえ不安もいっぱいですが・・)