財界総理交代

賃金と物価の好循環をつくって、日本経済を強く・・・願う。

為政は政治と経済の両輪で成り立っている。
政治は議院内閣制・政治のトップは国会議員の多数で決める。
制度のせいもあるのだろう。腹の座った政治家が首相にならぬのが歯痒い。

経済は、大手企業の経済団体・日経連と統合した日本経団連が経済を牽引する。その会長は「財界の総理」だと言われる。誰が舵を取るかで、政治は三流だが、経済は一流と言われるようになるかだ。

経団連は1848年に発足、喜寿を迎えた。歴代15名の会長がいる。大半がその時代に日本を代表する科学・電気・製鉄・自動車など製造業のトップが会長を務めてきた。5月29日、17代目に就任したのは金融機関出身。日本生命の前会長。
日本の国際収支が所得収支で支えられるようになって久しい。

日本の経済界を支えるのは製造業であるべきだとの経団連の硬直した考え方もわからないでもないが、日産自動車に代表されるように企業が赤字でも経営陣だけの報酬は異常。こんな非日本的な経営者が跋扈するような製造業に「財界の総理」は任せられないってことだろうか。

前会長の旧財閥の流れを汲む、住友化学の前十倉会長、後継指名を悩んだのだろうねぇ。そこで選んだのが金融界から初。日生の筒井会長です。
経団連も様変わりの大きな一歩かも知れない。期待したい。

就任会見、いきなりが参院選で与野党が掲げる消費減税に「適切でない」と
明言したのは評価できる。政治の世界では自民党の森山幹事長しか言っていないことです。誰がどう考えてもです。広く薄く、すべての国民は収める、それが税の基本です。消費税で何人の時の首相が潰れましたか。それでもやっと、ここまできたのです。その消費税を減税するのは「適切でない」とするのが第一声であること。骨がある。恐れることはない。

重点政策・5本掲げた・・・
金融機関のトップとしては熟慮を重ねたのだろう。
容易な方針ではない。
1・イノベーション。古い殻をぶち破れ、賛成だ。
1・税・財政・社会保障の一体改革。医師会に切り込めるか?
1・地方創生。逃げてはあかん。移民に踏み込めるか?
1・労働改革・「働かない改革」から「生産性改革」にチェンジできるか?
1・経済外交・経団連が再び強い経済を牽引できるか?

でも、経済が低下・政治は米国のポチ。
民族主義が鬱憤を吸収する危険な状況。
ポピュリズムから一歩も外に出れないメディアのことなかれ体質。
そして、自分さえ良ければあとは批判ばかり・・そんなこの国。

賃金と物価の好循環を牽引できるのは経団連だけだと信じる。
筒井新経団連会長に大いに期待する。Goto

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