20年後の歴史が証明します。
新聞って、凄いですね。最高です。久々に、これぞ新聞と思う紙面を読んで、思わず「そうだったのか」と大いに納得しています。社民党政権離脱に至る普天間基地問題に関する民主党政権8ヵ月のドキメントです。
毎日新聞5月31日付け「読む政治」1面と8,9面に及ぶ総力取材による「検証」記事です。鳩山首相の揺れ動く心と、関係閣僚の混迷ぶりが手に取るように分かります。
この検証記事を読んで、私が感じたたことは、日本は米国の属国であるという歴然とした事実です。基地を米国が返還するなどというオプションは、幻想でしかない。
その現実を無視して「基地返還」を要求するならば・・・現実と理想とのギャップに微動だもしない、強固な意志と信念を持った政治家が必要です。残念ですが鳩山首相にはその信念がなかったようです。「同盟」から「対等」へ・・・・日米関係を甘く見ていたようです。
戦後65年、日本は、初めて政権交代しました。しかし、「基地問題」の蓋をあけて見ると、ブッシュもオバマもない米国が存在している。その現実を見せつけられました。それを、是とするのか。非とするのかは・・・国民の判断ですが・・・。
民主党政権は、そこまで日米関係が従属的だとは理解していなかった。「県外移設」を訴えた鳩山首相を無知だと言うならば、国民も未熟だと言わねばなりません。その現実に抗う思想性を持たない政治家が、理想論を捨て、現実主義に走り米国追従を是としたことは必然です。
日米安保反対・基地全面撤去を党是とする政党が、政権離脱するのもまた、必然だと言わねばならないことが良く理解できます。ギリギリの選択をせざる得なかった、連立政権の「流転変転」ぶりが理解できます。
ぜひ、読んでみて下さい。(写真参照)
それに、普天間問題での政権8ヵ月の迷走。果たして、批判に値するのだろうか?そもそも国民は、民主党の外交政策が奈辺にあるのかなどを検証して、政権交代をさせたのではない。アンチ自民・反官僚の終焉をメディアが煽り、その煽りが、政権交代に繋がったのです。
それを、政治の稚拙と捉えるのか・・・政権交代可能な政治体制を作るための生みの苦しみと捉えるのかは、国民の選択ですが・・・・。私は、外交の難しさを知れば知るほど、稚拙でも良い。信念を持った政治家を育てるべきだと思います。
それには、国民の寛容さが必要だと思料します。
政権交代がもたらした普天間基地移設の問題、迷走と混乱を招きましたが・・。20年後にこのことがどのように評価されるのか・・・毎日新聞の総力取材が証明してくれるのではと思います。
新聞は、素晴らしいですね。 Goto
5/31毎日新聞
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