首長の反乱

マスコミのご都合報道には気を付けましょう・・・
混沌とした時代の趨勢かもしれませんね。名古屋の河村市長の議会リコール失敗で、市長辞任、知事選とのダブル選挙になるらしい。鹿児島県の阿久根市も竹原市長のリコール成立で、市長失職・・・再選挙になるらしい。
これらの地方政治の混乱。政治のプロに言わせれば、刎ねっ返りの首長に何ができると、批判するでしょうし。マスコミは変な良識を振りかざし、ご都合主義の報道しかしませんが、この現象は一過性のもではないと捉えるべきです。
それに、大阪府の橋下知事も、遅々として進まぬ地域主権に業を煮やし、府から都に移行することを狙って、知事を辞職し、市長に鞍替えするらしい話などを含めると・・・一見すると地方の反乱に見えますが、
本質はこの国の政治体制が、金属疲労をきたし、崩れ去る兆しであり、新たな制度を確立するための産みの苦しみが始まったと捉えるべきです。
・・・阿久根市の問題は、硬直した市政改革を公約に掲げ当選した市長の方針が、議会の反対によってことごとく否決されてしまう。名古屋市の問題もまったく同様で、市民税10%削減。議員報酬半額の公約が議会の反対で通らない。
地方自治の根幹である・・議会と首長の「二元代表制」が問われています。
マスコミは首長の政治姿勢や手法ばかり上げ、批判しますが、組織も金も、政党の支援もなく、公約のみを訴え、当選した首長はどうすればよいのか?議会を解散して、公約の実現に賛同する議員を増やすしか・・現行制度では公約実現の道はない。
そのためには、リコールを仕掛け、住民投票で決着を付け、そして、議会選挙をする以外にないのです。従来ですと、ボスが現れ・・・落とし所を推し量って、談合を繰り返し、妥協するのだが・・・そんな時代に戻ってはいけません。
・・・政治も経済も、そして民族の有様も、この国のすべての制度や秩序が、方途を見失い混沌とし始めました。・・地方で起こっている一連の首長の反乱、ご都合主義のマスコミの論調に耳を傾けてはいけません。
むしろ、我が町、我が村のことだと思って・・・冷静に見つめる必要があります。           Goto

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