統一選挙

地方には地方の事情があり、ひと括りでは無理があります。
大震災でかき消されてしまった感がありますが、4年に一度の統一選挙が終了しました。
当選された首長・議員には、選挙戦で訴えた公約実現に邁進して頂きたいと願います。
メディアは選挙結果を受け、政権政党である民主党の退潮が顕著になったと報じています。何があっても政権を批判するのがメディアの仕事です。震災も原発事故もすべて・・・政権が悪い。ましてや、その処理がなってない。だから、統一選挙に負けた・・・菅政権を引きずり下ろす動きが活発化・・と。
如何にも、単純な分析で(新聞では読売が一番ひどいですが)底の浅い社説を掲載していますが、
地方選挙ですから・・・国政とは違います。一概に決め付けるのはどうかと思います。
批判は自由ですが・・その先は、どうするんでしょうか?震災復興の補正予算も通さなくて良いのでしょうか?原発事故処理も一からやり直すんでしょうか?この緊急時、国政を政局に持ち込む報道は・・・社会を混乱させるだけです。
この選挙で見えてきたのは、民主党の衰退ではありません。もともと、民主党は地方に基盤など無い政党です。風頼み政党です。メディアが批判すれば・・簡単に潰れます。そうはさせじと頑張ったのは・・・過去の人になりつつある小沢さんですが。
それを棚に上げ・・・衰退とか。退潮とか・・・・批判のための批判は無意味です。
昨今の有権者は国政と地方政治とを上手く切り分けて考えています。
全国的に投票率が低かったのは、震災の影響もあるのでしょうが、二元代表制の無意味さ、財政難がもたらす地方自治の空虚さが、政治との距離を置いたのではないでしょうか。一方では、虚しさからの脱却を若年候補者に向けたようで、経験よりも若さに淡い期待が寄せられたのも事実です。
私の住む岐阜市では、市長が市長派と称する候補者を立て、41人の定員に55人が立候補・・・なかなかの激戦となりました。投票結果はさて置き、河村名古屋市長の地域政党をイメージしたのでしょうが・・・積年くすぶっている「立命館高校誘致」問題を争点にすれば良かったと思うのですが・・・・・
岐阜市は名古屋と違い全市一区ですので、そもそも市長派なるものを候補者にするのは無理があったようです。しかし、傾向としては、政治を志す若い人が多数立候補したのは、怪我の功名と言って良いでしょう。市長派も反もありません。
このままでは、岐阜市も衰退の一途です。市長が何をしたいのか?を良く精査して・・・しがらみや、こだわりに左右されることなく、新議員には我が故郷再生のため頑張って欲しいと願います。
統一地方選挙は・・・地方選挙です。地方には地方の事情があります。それをひと括りにして、菅政権が、民主党政府が・・・と囃したてるのは、メディアの限界を露呈させたと言うしかないのが残念です。Goto
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岐阜市議会議員選挙の掲示板。4/25 読売新聞の社説

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