新聞社の様々な事業に感謝しています。
新聞社の事業価値を改めて認識しています。例えば、大阪毎日新聞社創刊70周年の記念事業として1952年にスタートした「全国農業コンクール」などは、今年で第60回を迎えます。
コンクールの目的は卓越した農業技術を持ち、創意工夫を凝らした農業経営を展開する意欲溢れる農業生産者を表彰するものです。政治が如何に混乱、混迷しようとも、益々グローバル化する世界経済の潮流は日本だけ、TPPに背を向けているわけには行きません。
だとしますと、農業の再生、あるいは再構築を根本的に見直さなければならない時が来ています。それには、農地法の問題や農業の大規模化、工業化への政治の大胆な決断が迫られていますが、それはそれとして・・・・
新聞社が積年に渡り地道に、そして丁寧に、使命感を持って育んで来た、この農業コンクールといった農業従事者へ革新的な取り組みを評価する事業などは、今更ながらに重要性を増していると言わねばなりません。
新聞命の私としては、最近の全国の新聞経営姿勢を田舎から眺めていますと、確かに、購読者数の減少傾向に歯止めが掛からず、広告出稿は目を覆う惨状にあります。新聞のビジネスモデルが瓦解したにも関わらず、その根本原因には目を塞ぎ、三流経営者よろしく、最も安易なコストカットに走っているようです。
新聞社の経営には、それはそれなりに、他の事業とは違う、独特の矜恃があってしかるべきだと思うのですが、経営の見直しと称して、あらゆる事業を縮小、廃止の方向へと向かっています。
社会の公器を自認する新聞社が背に腹はかえられない変えられないといって、自らが育んで来た事業の数々を放棄するようでは、まさに「貧すれば鈍する」であります。
今年の農業コンクールで発表された20の代表の取り組み紹介(写真参照)を読んで見ますと、農業の将来がはっきりと見て取れます。コンクールのスローガンは「応援しよう、日本の農業」ですが、私は「応援しよう、新聞社の事業」と申し上げたい。 Goto
7/6 毎日新聞
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