遠慮は無用。自らの仕事に誇りを持って欲しい。
どうでも良いような二大政党の党首選びに貴重な紙面を割く大新聞。他にニュースはないのかと、愚痴りたいのだが。このブログで、両党とも、首を挿げ替え総選挙に望むのではと書いたが。情けなや。そんな予想が現実味を帯びてきた。
9/6付。朝日新聞の一面。トップで細野豪志環境相、立候補検討。読売新聞も一面3段抜いて、細野氏、党再生へ意欲。出馬を検討と、予測記事を。岐阜の田舎から眺めていて、政治を放ったらかして・・・選挙のために血道を上げる永田町・・・それを 面白がってガセも含めなんでもありと週刊誌バリに報じている。
民主党がなぜ、代表を変えねばならないのか?私には全く理解できない。年中行事で、首相交代を批判してたのは誰だっけ?野田どじょう首相でなぜ、ダメなのか。選挙の顔にならぬからって。イケメンなら、良いのか?バカも休み休みにして欲しい。
自民党もそうだ。野党としての役割も果たせないのに、政権奪還などとはおこがましい・・・
いやいや。今日のブログは、そんなAKBのセンターステージを誰にするかを決めるよりも虚しい二大政党の党首選の話ではない。新聞命の私としては、10月16日の青森で開かれる新聞大会。それに合わせて始まる秋の新聞週間。そこで表彰される12年度の新聞協会賞についてである。
発表された協会賞は、全部で6件。1件は、経営効率の無駄を排除するのを目的に「競争と協調の時代へ」で朝日新聞と中日新聞が印刷部門を共有化したことに。これは、新聞社経営の根幹をなす試み。両社が、因習や歴史、確執を乗り越えての画期的な出来事。納得。
後の5件。福島民報社の「原発事故」の一連の報道。中国新聞の「生物多様性を瀬戸内の生態系」に求めた連載写真企画。長崎新聞社の連載企画「累犯障害者」を追い求めた迫真の記事。いずれも、賞に値する力作。
そして、9/6付朝刊。朝日と読売が一面に胸を張って報じた。明かされなかった福島原発事故の真実・長期連載企画「プロメテウスの罠」と、東京電力女子社員殺害事件再審請求審のDNA鑑定結果をめぐるスクープ。
プロメテウスとはギリシャ神話に登場する火を与えた神。プロメテウスの与えた火は化石燃料の火から、夢の火・原子の火へと人類は文明を発達させる。そして、落とし穴があった・・・。単行本からの引用だが、連載は今も続く。これぞ、新聞。朝日新聞ここにありだ。
読売のスクープも、検察の欺瞞を暴き、無期懲役が確定した元被告の「冤罪」を示す鑑定結果を慎重な取材と分析で、再審開始に直結する新証拠と見極めた報道。約1年間に渡る地道な取材活動が冤罪から、被告を救った。これぞ、記者魂の誉れ。さすが粘りの読売記者。敬意を表す。
私にとって、いずれの表彰も9/6付・朝刊・一面トップに相応しい。民主党の代表選に出馬するはずもない。若造をトップにするよりも、新聞社の心意気が評価されたことを、トップに掲載するべきだ。自画自賛で結構。遠慮は要らぬ。誇りを持って欲しい。新聞協会賞おめでとうございます。Goto
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