アカ記者とクロ記者

記者のソーシャルメディア活用には新聞社のガイドラインが必要では?
マスメディアの記者が、あちらこちらでつぶやき始めている。そんな記者を「アカ」と呼ぶんだそうです。朝日新聞がソーシャルメディアの活用にいち早く乗り出したので、「アカ記者」と呼ぶのかと思いましたら・・・・・
どうもそうではないらしい。ツイッターでアカウントする記者を称して「アカ記者」と呼ぶらしい。(毎日新聞)前にもこのブログで書いたのだが。私は記者が「勝手につぶやく」のには疑問を感じています。
朝日では「つぶやく記者」を約40人認定。発信を積極的に促している。デジタル版には「記者のページ」を設け、記者のプロフィールや過去の仕事一覧できるように配慮もされている。まるで、花形記者の養成所のようである。
最近は、紙面でも記者名入りの記事もずいぶん増えてきたが。新聞社の場合は明らかに新聞社が責任を持つ訳だから、それで、何の問題も疑問もない。産経が開いた「つぶやく記者」のスキルアップのためのセミナーとなると、やはりどこかおかしいと思う。
また、毎日の数十人の記者が、多くの人に記事を読んでもらおうと記事の紹介や補足する情報をつぶやいているとなると、毎日は購読者が少ないから、記者が集まって、独自でソーシャルメディアを活用するってことになると、それも、不思議なことだ。
記者の帰属はどこなのか。各記事の著作権は誰が持つのか。新聞社と記者の関係。記者独自の発信はどこまで認められ、許されるのか。自己主張、自分の意見はどこまでが許容範囲なのか?「アカ記者」に対する疑問は募るばかり。
で、私のそんな疑問に。日経では、今月から記者の勝手なつぶやきに対し活用を制度化し、ガイドラインを策定。社名を明かして発信する場合は、編集局の認定を受け社内研修が必要に。新聞社としては、記者に一定の規制を加えるのは適切な処置であろう。でなければ、責任が持てないと、思う。
雇用主である新聞社が「アカ記者」の責任をすべて負うべしと考える私は、時代遅れの保守的な「クロ記者」だろうか?Goto

コメント