紙面審議会

新聞が世の中の・・・多数派を形成する視点を指摘して欲しい・・・
新聞に何を期待するのか。朝日新聞は読者の視点から記事に提言や意見を述べる「紙面審議会」の新委員4名を委嘱した。さすがは朝日・・文芸評論家に若手准教授、社会運動家と金融界の大御所、実に配慮された人選だと、感心する。
就任の弁を読んで、彼らの新聞に対する期待が奈辺にあるのか・・・私なりに検証して見たい。
文芸評論家氏。朝日評で「左右の安全を確かめて渡りましょう」多方面を気遣って落とし所を見つけようとする検証や論説が多いのでは・・・手厳しい。私的には朝日が左右の安全を確かめているとは・・・。
「議論が尽くされていない」と書くのはやめて欲しい。「尽くすようにするのがあなたでしょ。それがジャーナリズムとしての責任」と指摘、談論風発の環境を望む。朝日には「しっかりして欲しい」との辛口の弁には審議会紙面が楽しみ。私的には「説明責任が足らない」というお決まりの批判もやめて欲しい。
新進気鋭の准教授氏は「世の中、あまりにも争点が単純化され過ぎてはいないか。特にテレビの報道番組に問題がある。新聞には多数派に打ち消されそうになっているような少数意見をしっかりと伝えて欲しい、空気を読むのではなく、水を差すことを忘れて欲しくない」と注文を付けているが。
私的には・・・新聞が社会の空気を作っているのではないか?との疑問が拭えない。
例えば、世論調査などは、少数意見を多数派に組み込んでしまう傾向が新聞にはあると思うのだが・・・
社会運動家氏は「新聞にはパブリックジャーナリズムに踏み込んで、市民力の育成に一肌脱いでと期待したい」「新聞社自身が第三者ではなく、討議の場を作って、市民が力をつけることに積極的に関わって欲しい。記者が情報を提供し、人々が議論できるような」と述べる。
私的には、市民も社会の構成員であって、市民が社会の絶対ではないはず。市民絶対主義で紙面全体を括るならば、それは一般紙ではなく、思想紙であろう。人選の妙がそうさせているのだろうが。偏向を前提に提言するのは如何なモノかと思う。
もうひと方はさすがです。「先入観を持たず、十分な取材、議論をしながら、ときには軌道修正を報じる柔軟さを期待したい」と。社会構成で最も重要な一面である経済的側面を軽微に扱う朝日に対する指摘は最もだと思う。
新聞の役割、使命は、持続可能な未来社会築く上で不可欠です。
新委員各位に心から敬意を表し、朝日の紙面審議会を楽しみにしてます。Goto

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