他山の石

財政破綻させるべくして、破産したのではないでしょうか。
昨年一年間、人口約70万人の都市で刑事事件なった殺人が約400件発生したそうな。でもこれは表向きの話。市内至る所に「窓ガラス」がほとんど破られブラインドが風になびくビルが点在し、ゴーストタウン化した街には焼けたまま放置され、壁がくすんだ住宅が並ぶ。殺人事件はその倍ではないかとも・・・
1950年代には180万人を超える人口誇っていたのだが・・・しかるべくして財政破綻した街とは。(朝日新聞7/20付)米国・デトロイト市です。80年代から始まった自動車産業の衰退と人口流出に抗えず米国最大の自治体破綻となりました。
多くの識者達は「全米で最も危険な都市」として、いつの時点で破産するのかが注視されていたそうな。織り込み済みとは申せ。基幹産業が破綻すればその地域が崩壊する典型例といえるでしょう。
日本で自治体破綻といえば07年に財政破綻した北海道夕張市が記憶に新しい。今も住民は行政サービスの低下に苦しんでいます。国の成り立ちや行政の仕組みが違う日米を比較するのは無理があります。しかし、地場産業が衰退し、地域が崩壊の危機にあるそんなエリアは国内に多い。他山の石とせねばなりません。
ここで私がデトロイト破産の原因を追求しても意味のないことですが。少なくとも、1980年代には米自動車産業はデトロイトから他エリアに工場など主要な生産ラインを移転させています。30年以上も前のこと。にも拘らず、誰も何の解決策をも見出せなかったのかと訝しい。
米国は日本と違い。歴史の新しい国です。勃興も早いが衰退も早い。
識者はミシガン州が手を差し伸べなかったのは記憶に残さねばなるまいと述べていますが・・・
私は、州が手を差し伸べるべきであったとは、理解していない。
朝日の解説記事には「現在の人口の約80%はアフリカ系」が占めていると書かれていますが。
彼らが自らの努力、塗炭の苦しみに耐えてでも、街を再興する意識があれば、州は手を差し伸べたでしょうが・・・残念ながら、67年に起きた大暴動などをきっかけに白人の多くは市内から離れてしまた・・残されたモノ達は市の再興など頭からない。
だから・・・洲はハードランディングだが・・・破産手続きを黙認したのだと想います。70万の都市で、年間(推定)800件以上の殺人事件が起こるのです。再生は映画の世界でも無理なんじゃないでしょうか。そこに住む人が、その地を愛する心を失えば、街は消滅する「他山の石」としたいものです。Goto

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