ローン・レンジャーとインデアン・トント。鞍馬天狗と角兵衛獅子・杉作・・・
映画やテレビドラマでアメリカの西部劇を観た子供の頃、「キモサベ煙草吸うか?」・・・「白人嘘つく、インデアン嘘つかない」・・インディアン友情の証、煙草回す」親しくなった白人に煙草勧めるシーンを思い出す。今にして思えば、東海岸から西へ、西へとアメリカ大陸を進む幌馬車隊が「善」で・・・
その西部に進出というか、侵略する者たちに抗う原住民インディアンが「悪」。そんな設定が当時の西部劇だった。それを根底からひっくり返したのが、スティーブマックイン演じる賞金稼ぎ。原住民に助けられながら、白人のお尋ね者と戦い痛快に「善」が勝つ。
その後、登場するのがクリストン・イーストウッドのイタリアン西部劇。「悪」はやはり食い詰めて西部に流れる白人の暴漢者たち。虐げられるのが原住民。正義のために、イーストウッドの拳銃が火を吹く。それまでの西部劇に潜んでいた細やかな人道主義など木っ端微塵・・
「悪」を完膚無きまでに撃ち殺してしまう。その残虐さが小気味良かったのだが・・・その背景は、人を人とも思わぬイタリアマフィアの残酷な仕打ちがあったのではと、今にして思う。映画は「悪」を掃討して終わるのだが・・・インデアンが「キモサベ・・・と煙草を回し飲む」シーンに胸を打たれたモノです。
私の好きな夕刊。金曜日は新作映画の紹介が満載。7/19の朝日新聞。8/2封切りのディズニー作品「ローン・レンジャー」の全ページ広告(写真参照)が。下五段に・・この広告に隠れているのは誰だ・・とクイズがついている。勿論、デイモン閣下と鉄拳だが、ど迫力の広告です。
うぅーむ。と唸りながら広告を眺めていて思い出した。
ローン・レンジャーって、黒い覆面、白馬(ハイヨー・シルバー)に乗って・・・インデアンを連れて「悪」と戦う「勧善懲悪」のアメリカテレビドラマの走りだった。なぜか子どもも大人にも人気だったが、その理由は、「杉作、夜明けは近い」と「悪」(新撰組だが)を斬り殺した後、付き添う角兵衛獅子に声を掛ける「鞍馬天狗」と重なった。(白馬も)
どっちらが先なのかわからないが。主役と脇役、そして、白馬が登場「善・悪」を決めつけて、ドラマ化するのはどこの国も同じなのかと、思わず・・・頭にカラスの羽をつけたジョニー・レップの異常なインデアン姿に・・・角兵衛獅子の頭の獅子とダブリ・・・苦笑い・・・
仕方がない「夜明け前」を覗きに映画館に行くか・・Goto
7/19朝日新聞
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