メディアの矜恃

いやはや・・・老害日本極まれりですね。
世の中には免許事業である「放送電波」を私物化するとんでもない民放経営者がいるものです。「自分の宣伝番組を月一回・第四日曜日に放映」・・全国の放送局で経営トップが主役なって・好き放題、言いたい放題の番組を作って放送時間を弄んでるなんて、聞いたことがありません。
電波は国民共有の財産です。監督官庁である総務省電波管理部門は何を管理、監督しているのでしょうねぇ。こんな公私混同が許されるなら、放送法も電波管理指針もいらないじゃないですか。因みに、この放送局は放送時間の6割近くが「テレビショッピング」です。
通販会社は持込み番組で放送料金を支払います。放送局が制作してるわけではありません。常識的には番組自体が商品紹介、これを情報番組だというのには無理があります。どう見ても全編CMでしょう。放送規定のCM枠時間を完全にオーバーしています。それも見逃すなんて?
いやいや。当局の姿勢や地元放送局の問題を指摘しているのではありません。メディア権力を背景に・・放送局や新聞社の経営者が好き勝手をやれば、その影響力からして社会操作ができる可能性があり危険だと危惧しているだけです。で、その危惧ですが・・・
兎角、識者の間で尾を引く「特定機密保護法」・・その秘密指定の基準やあり方を論議する「情報保全諮問会議」の座長によりにも寄って読売新聞グループ本社会長が就任。そんなバカな思うのですが。早速、朝日新聞が「1000万部の部数を力に自分の主張を政治に反映させることを常に考えている人物」を座長に選ぶなんて、諮問会議の実効性が問われると批判しています。
私も秘密保護法については米国の圧力・・仕方がないと思っていましたが・・いやいや、読売のトップを座長に据えるとなると・・その危うさが露呈したと思います。これは考えモノです。
少なくとも・・良識的な新聞人なら首を傾げ苦虫を潰すのが常識・・・読売新聞内部は個人プレーに困惑しているのではないでしょうか・・・しかし、読売新聞の本意で無いかもしれませんが・・結果的には読売がそこまで政権にすり寄ることになります。読売って・・メディアの矜恃はあるのかと疑います。
そうそう・・件の地元放送局と地元新聞の実質オーナーと読売の暴君は共に年齢87歳。長生きもここまでくると・・・老害日本極まれりですね。Goto

コメント

  1. Goto より:

    ありがとうございます。
    拙文にお付き合い頂き恐縮です。
    人は命、人は宝、人を大切にしたいと願い馬齢を重ねています。我が社の想いをご理解頂ければ幸甚でございます。Goto

  2. かとうゆうこ より:

    後藤さんのブログ、本日初めて拝見いたしました。考えさせられます。面白いです。今後も拝読させていただきたいと思います。ありがとうございます。