新聞の未来

小異を捨てて大同につく
NIE(新聞を教育に)は子どもが新聞に親しむための最も重要な取組みだと認識しています。全国の新聞社は、この活動こそが「新聞の未来を決する」との価値観を共有し「小異を捨てて大同につく」精神で情報交換、相互協力で頑張って欲しいと願っています。
読売新聞では毎月第一水曜日に「NIEわくわく新聞活用」(写真参照)の題字を付け、特別紙面を組んいます。今回のテーマは「地球温暖化」即授業の教材として使えるような丁寧な紙面づくりです。勿論、「温暖化で氷が溶ければ海面が82センチも上がるとか。節電、省エネ意識をもたせるとか」家族で学べる内容です。
親子で読み合わせれば、コミニケーションツールとしても最適です。読売新聞ではNIE活動の一環として、学校での新聞活用サポートのために・・・「道徳に新聞活用」(道徳の授業案22例を紹介した教員用ガイドブック)や「わくわく新聞活用」の別刷りや教員研修や出前授業(NIE企画デザイナーや記者の派遣)なども無料で提供しています。NIE活動に対する覚悟を感じます。
NIE活動が全国の小中高校で日常的に取組まれればと願います。
NIE活動を新聞社が各々にやる時期は過ぎたのではないかと思っています。新聞協会が音頭を取って、文科省、各地の教育委員会、学校などに計画的なアプローチが必要です。
それには、新聞社内でのNIE推進部署の地位向上が必要ではないでしょうか。少なくとも担当役員を置き、現役のバリバリが任に当たるべきだと思います。リタイア組とか定年間際のアテ職ではダメです。
そして、実態調査です。例えば読売の「わくわく新聞活用」の紙面。誰に読まれ、どのように活用されているのかの調査をすべきです。新聞社って、意外に自分のこととなると把握してないモノです。やりっぱなしと申せば失礼ですが。紙面づくりで自己満足して、NIE活動をやっていると思い込んではいないでしょうか。それでは「仏作って魂入れず」です。
新聞協会で調査するのも一案です。また、NIE活動の価値観が新聞社毎に違うのではとも思っています。「新聞の未来のため」を勘違いして「当面の部数確保の販売政策」と考えてはいないでしょうか。そうであれば、小異を捨てて大同につくことなどできません。
新聞の使命や役割を子供に伝えるのは新聞社の最も重要なテーマです。「新聞いのち」の私目としてはNIE活動は新聞の未来を決するとの自覚を持って頂き・・真摯に向き合って欲しいと願います。Goto
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2/5読売新聞

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