大新聞がこんな抽象的な社説しか、書けないなんて・・・・
朝日の社説に疑問を感じるのですが。社説が難問を解決するモノではないのはわかるのですが、しかし、ある程度具体的な示唆があって、然るべきではないかと思います。「日中開戦77年・歴史から学ぶべきは」と題した7/9の社説ことです。
社説はこうです。習国家主席が、日中開戦記念日の式典で演説「侵略の歴史を否定、歪曲、美化しようとするモノを中国と各国の人民は決して認めない」と安倍政権を批判した。「政権の宣伝とは別に、日本軍の侵略当時の生々しい記憶を持つお年寄りもいる。
遺棄化学兵器の処理問題は現在進行中案件もある」として、習演説を暗に正当化しています。日中関係が良好な時。07年温家宝首相は国会で演説「日本政府が過去被害国へのお詫びを何度も表明したことを中国政府と人民は積極的に評価する」と言明した点や・・・
08年、胡錦濤主席が「私たちが歴史を明記することを強調するのは、恨みを抱え続けるためではなく、歴史を鏡とし未来に向かうため」と早大での講演を取りあげ、まるで、習主席の批判は安倍政権の側に非があるとの論調です。
日本にとって、今の中国の最大の問題は海軍や空軍の拡張だと認識しながら社説は「これらの動きに真正面から批判を加えるべき時に、侵略の歴史を否定するような言動でやり返したらどうなるか?中国は日本に、歴史修正主義のレッテルを貼り、自らの軍拡を正当化する理由として、利用するだろう。
習政権の強硬派は勢いづき、対日関係を修復しようという声は小さくなる。と、まるで、中国内部の政権抗争に踏み込み、日本政府が謝り続けることが、「覇権主義」を強め「海洋建国」を推し進める中国の方針を抑えることになるとの論調です。
如何にも朝日的ですが。では、具体的に、どうすれば良いのか?社説の結論は、日中開戦時に事態の不拡大を望む人々がいた。歴史にこだわるなら、検証に値いする当時の経緯を、日中の共有資産とするよう目指せないか。だと。
実際にそんなことができるのだろうか。少女趣味とは言わないが(最近は草食男子趣味というそうだが)・・・綺麗事の机上論で、外交が解決するとはとても思えない。ぜひ、目指すプロセスを示すべきではないか?でないと、社説の意味がない。Goto
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